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雲雀「で、そこまでして吹っ切ろうとしている事って何？」
『今の何も聞かずに受け入れてくれる流れじゃないんですか？？』
雲雀「僕そんな事一言も言ってないけど」
てっきり今の感じだと話を流してくれると思い込んでいたな。恭弥さんは私を分かってくれているけど、私は恭弥さんの事をまだまだ分かっていないのかもしれない。精進しなければ。
とにかく、なんて言おうかな。もう良いか、本当の事を軽く話せばそれは有り得ない事だって引いてくれるかもしれない。
『私には前世の記憶があるんですけどね』
雲雀「うん」
『………今のは受け入れなくて良い事ですねぇ…』
雲雀「おかしくないんじゃない？5歳の時から大人びているなんてそれくらいの事があっても良いと思ったんだけど」
『私の中の計画では今の言葉に引いてくれて話を流せる筈だったんですよ』
雲雀「僕は君が思うより君の事を信用しているよ」
困ったな、これだと話を流せない。どうやろうかな…
…何故、ここまで悩んでいるのか。自分でも自分が馬鹿らしいと、そう思った。
『冗談ですよ』
雲雀「本当に？」
『ええ、もちろん』
にこ、と笑いかけた。すると恭弥さんは少しだけ目を見開いたあと、そう、と言いながら私から目を逸らす。
信じて欲しくなかった。私の今の言葉も、私自身も。そうしてくれたら諦められたのに。いつもみたいに諦めてさえいれば、何ともなくなると思っていた。
私は今でも私の中の恭弥さんがそれっぽっちの相手だと思っているのだろうか。そんな筈はないのだと…流石に分かっている筈なのに。もしかしたら、受け入れたくないのは私自身なのかもしれない。
前世で犯した罪を忘れられないから。前世でのこした人達を忘れられないから。前世で失ったものを…どうしても、忘れる気にはなれないから。
『恭弥さんは優しいですね』
雲雀「君にだけだよ」
『うーん、特別感。特別扱いって結構嬉しいものですね』
雲雀「喜んで良いよ。これからも変わらないから」
そう言いながら頭を撫でられて、少し目を瞑った。
もし今ここで寝てしまったら、迷惑だろうか。…きっと彼なら、迷惑だと言ったりはしないのだろうな。
雲雀「寝ても良いんだよ」
『…恭弥さんと一緒だと寝れるくらいになっちゃいましたね』
雲雀「良い事だよ」
.
雲雀「…早く、ここまでおちておいで。僕なしでは生きられない所まで、早く」
＊
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
