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綺梅「…せめて、教えてよ、恭ちゃん」
雲雀「何を？」
綺梅「その女の、どこが良いの。私には分からないよ」
ビシッと私に指をさす彼女の目は未だに涙ぐんでいる。これ以上追い討ちをかけられたら泣いてしまうだろうに、どうしてまだ続けるのだろう。
流石にこれ以上は擁護し切れないから余計な事言わないでよ…と言う私の期待は、簡単に裏切られる事になった。
綺梅「顔だって！他だって！特に良い所なんて分からないんだけど！さっきから偉そうだし！私に優しくしようとするのだって馬鹿にしてるからでしょ！恭ちゃんが味方してくれるって思い込んでるんだよ！何でそんなのに誑かされてるの！悪女に決まってるのに！」
雲雀「……………」
『恭弥さん、トンファー準備しないでください』
綺梅「ちゃんと分かる様に説明してよ…、私が嫌なのにその女が良い理由、ちゃんと、教えて…」
まあ、気持ちが分からないでもない。大好きな幼馴染が傾倒している相手だ、悪女だとも思いたいだろう。
しかも彼女は今私を馬鹿にしたからって言う理由だけでこっぴどく言われたんだ。あの言葉も仕方ない…と思うのは私だけらしい。恭弥さんは今にも殴り掛かりそうだ。
『ストップ恭弥さん、ステイです』
雲雀「犬じゃない」
『ハウス』
雲雀「………」
『来ないなら良』
雲雀「行かないとは言ってない」
両手を広げてハグを待つ形でハウスと言えば、暫く考えたものの私の腕に収まった。本当に可愛いな。
犬ってよりは猫だと思うけど。
綺梅「私の前で！！」
雲雀「良い加減にしなよ。今この子が止めてなかったら、君の事を咬み殺していた所だ」
綺梅「っ…そんな…」
雲雀「同情して欲しいのか知らないけど、僕は君を慰めたりなんて絶対にしない。して欲しければ君を好いている相手の所にでも行きなよ。分かったら早く応接室から出て行って」
そこまで言われると、流石に我慢の限界だったのか泣き出す前に応接室から出て行く。ここで泣きじゃくるのかと思っていたが、違ったのか。
放っておいて良いのかな…なんて心配していると、またも応接室の扉が開いた。
雪雫「今下級生っぽい女の子が泣きながら応接室から出て走ってったんだけど」
『恭弥さんが泣かせた』
雪雫「何やってるの？」
雲雀「うるさいな…君の事も入室許可してないんだけど。Aを侮辱したから言い返しただけ」
雪雫「よくやった」
『よくやったになるのか…』
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
