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『一応聞いておこうか？その腕について』
山本「ハハッ、無理してやっちまっただけだから気にしなくて良いぜ！ツナのおかげで生きてるしな！」
『その腕生死を問うものだったの？？』
山本「色々あってな！もう落ち着いたから平気なんだ」
『折角上級生に友人が居るのに頼る事なく何かしらを勝手に決定してやらかしたって所かな。全く、そんなに私は信用ない？』
山本「いやっ、そうじゃねぇんだ！心配掛けたくなくてさ…」
可愛い後輩を少し弄りながら溜息を吐いた。山本くんの腕にはギプスが着けられていて。ああ、ここすらも原作にしっかり沿ってしまったのか、と少し嫌気がさした。
原作通り進むのは良い事だ。どう言う結末かは覚えていないが、私があれだけ好きだったって事は嫌な終わり方はしていない筈だから。原作を忘れてしまっている癖にそこだけはやけに自信があるなんて、中々に変な話だ。
ただ、何だろう。こうやって大きな怪我をするタイプの原作は沿わなくて良いのに。…とは言えこれがなければ山本くんと沢田綱吉が親友になる事もなかったのか。そう思うとあるべき話だった…それは分かってはいるのだ。ただ、可愛い後輩が怪我をして喜ぶ…そんな先輩にだけは、絶対になりたくないだけで。
山本「あっ、そうだ！オレ最近めちゃくちゃ仲良い友達居てさー、オレと同じで補習常連なんだ。今度図書館で一緒に勉強しても良いか？」
『うるさくしないって約束してくれるなら良いよ。本読んでる人の邪魔もしない事』
山本「それもしかして今の事言ってるのか？」
『いや、別に君との会話がつまらないとは思っていないから気にしなくて良いよ。君は貴重な利用者だし、他の利用者が居る時に騒いだりするタイプでもなさそうだからね』
山本「先輩の邪魔する気はないからなー」
それ言ったら確かに大丈夫だな！そう言ってニカッと笑う姿はまさに陽キャ。嫌いではないな、特別好きな訳でもないけど。
ただ、懐いてくる年下は結構苦手じゃないだけだ。もちろん懐き方もあるが、彼はその点上手いと思う。私に好かれるのが…だけど。嫌いではないし、特別ではないけどまあそこそこに好きな方ではある。私が恭弥さんとゆきちゃん以外でこの学校内で関わっているのは山本くんくらいだからかな。
そんな事を思いながら話していると、一人の女生徒が勢いよく図書館に入ってきた。
「私！！あんたの事嫌いだから！！」
『…ええ…』
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
