70頁目 ページ23
雪雫「凄く綺麗な手のひら返し」
『それな〜』
雪雫「ところでボクはクラスの球技大会バスケで優勝に導いたんだけど褒めてくれないの？」
『クラス違うのに褒めるのも中々変な話なんだよな…まあ良いか。はいはい、偉い偉い』
雪雫「雑だなぁ…」
そんな所も好きだから良いけど…なんて恋人かって感じの事を言われて呆れながら棒付きアイスを口に入れた。ちなみに今は家の中だ。さすがに学校にアイスを買って持っていく気にはならない。
今日は平日だから恭弥さんが来る予定もない。まあ予定なくても突然来る日があるからいつの間にか入って来ていてもおかしくないが。何せうちの鍵は渡してある。わざわざその為に合鍵を作ったのだから。ゆきちゃんは持っていないから恭弥さんがわざとゆきちゃんの前で使って挑発したとか何とか。何だかんだ仲良いよねこの二人…
ちなみに今話していたのは沢田綱吉の事だ。この間までいじめみたいな事を受けていた張本人が、先日持田剣介を倒してから一目置かれ…今日は球技大会で大活躍だったそうだ。その流れも全て私は知っているが、知らないふりをしてゆきちゃんと話している。なんだろ…この、ゲーム初見プレイの人の為にネタバレをしない様に自分も初見プレイの気持ちになってやっている…みたいな気持ちは…
雪雫「ボク、ああ言うの嫌いなんだよね〜。なんて言うの？いじめがって言うより、分かりやすい手のひら返しが…？」
『私は両方嫌いだよ』
雪雫「何か、Aって…平和主義、だよね」
『平和主義って言うか、自分なりの正義があるんだよ。いじめは嫌いだし理不尽は嫌いだし、差別やら何やらも大っ嫌い。そう言う馬鹿みたいな悪意を嫌っているの』
雪雫「かっこい」
…かっこいいなんてものじゃない。ただ、人からの悪意に敏感なだけ。だからこそ悪意を向けられている人を見ているのも辛いと言うか。
はあ、そんな事を考えたって今更どうしようもないのに。そろそろ人の血にも慣れないと…ってこれは慣れなくても良い奴だな。
『恭弥さんが』
雪雫「雲雀が？」
『転入生来るって言ってたよ。例の有名人のクラスに』
雪雫「へぇ…」
『興味なさそう』
雪雫「ないからね。だってボクのクラスって訳でもないじゃん」
『それはそうなんだけど、噂の沢田綱吉のクラスメイトだよ？もしかしたら仲良くなって後々何かやらかし始めるかもしれない』
雪雫「時々Aの予感は当たるからなぁ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
