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『総会も終わってもう六月ですよ、恭弥さん』
雲雀「そろそろ暑くなって来るね。応接室は冷房があるから居やすいでしょ」
『図書館も冷房ありますよ』
雲雀「何処に行っても居心地が良いね」
図書館と応接室を行き来する様になってもう半年以上が経った。時間とは本当に早いものだな。
新学期が始まってからも相変わらず兄は中々帰って来ないし、恭弥さんとは学校に居る半分以上の時間を過ごしている。最近の休日は恭弥さんが家に来る事も増えていて、隣の家に現状一人で暮らしているゆきちゃんがやって来ては恭弥さんと口喧嘩をしているのを見掛ける。物理的に喧嘩を始めたら私が口を利かないと言ったら口喧嘩で我慢する様になった。案外しっかり話を聞いてくれるものだ。
土曜日の図書館も変わらず毎週絶対やる事だ。最近は図書館に行く主な理由は白さんに会う為になっている。…なんて言ったら白さんが調子に乗って図書館を後にした後出掛けようとか言いそうだから言わないが。土曜日の図書館帰りに学校近くで恭弥さんを拾って家に帰っているのだから、白さんと出掛けるなんて出来る訳もない。今既に恭弥さんと白さんに接点が出来たらそれこそ原作破壊になってしまうだろう。
そんな様々な「当たり前」を思い浮かべながら、昨年のこの頃の私だったらそれら全てが考えられないものなんだな…と思っては変な感情になった。…そっか、それもこれも全て…恭弥さんと出会ったから、なのか。恭弥さんに出会わなかったら、前と代わり映えのない…今思えばつまらなかった日々が…続いてしまっていたのか。
『恭弥さんが居なかったら、私今頃何してたんでしょうか』
雲雀「想像出来ないな。君の居ない状態なんて」
『私もですよ。でも昨年まではそうだったんだなって思ったんです。恭弥さんと出会って色々変わって、そりゃあ優等生保ってたのが壊れて悲しい気持ちもありますけど…でも私、多分嬉しいんです。こうして一緒に居られる毎日』
雲雀「…今日の君はいつにも増して素直だね。どうかしたの？」
『…分かんないです』
もうすぐ、原作が始まってしまうから。また、この当たり前が壊れてしまうかもしれないから。それが怖くて…こんな話をしているのかもしれない。
前までの私だったら、原作が始まっても…関係ないって放置出来ていた筈なのに。どうして怖いのか…その答えは、出ているんだ。
＿＿だって私、原作の内容を…思い出せなくなっているから。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
