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『ゆきちゃんに友達が出来たみたいです』
雲雀「あの性格で出来るものなんだ」
『私、恭弥さんとゆきちゃんって性格似てると思ってますよ』
雲雀「あの捻くれ者と？同じにしないでよ」
そう言う所が似てると思うんだよなぁ、ああ言えばこう言う所とか…
思い出した事を口にしながら本を閉じる。私が本を読み終える以外で自分から本を閉じるのは大抵図書館の利用者が来た時くらいだから…恭弥さんはやっぱり特別なんだな。
改めて恭弥さんへの感情を再認識しながら隣に来た恭弥さんに視線を向けた。恭弥さんも今まで仕事をしていた筈なのに、わざわざ時間を作って来てくれる辺り…大切にされているのだろう。それすらも再認識するのは少し照れ臭いものだな。
『ゆきちゃんって強者なんですけど』
雲雀「ああ…今度一度」
『やり合わなくて良いので喧嘩売らないでくださいね。どっちが怪我しても良い顔しませんから』
雲雀「どっちかと言ったら？」
『優劣つける気はありませんよ』
つまらなそうな顔をしてから私の膝の上に寝転がってくる恭弥さん。正直に言ってしまえばどちらが上か優劣をつけるのは楽勝なのだが、それを口にするのは私があまり良いと思えない。だから言わないだけ。
恭弥さんの髪を撫でながら話を続ける。
『そんなゆきちゃんに興味を持ったらしい人が居て、その人とよく話しているのか最近会う度にその人の愚痴を言うんですよ』
雲雀「…それ、友達とは言わないんじゃない？」
『ゆきちゃん興味ない相手は名前も覚えないんですよ、それに愚痴だとしても話にも出したがらないタイプなんです。出来る限り私と楽しい話がしたいとかで…あっ、でもその理論で行くと恭弥さんとも友達になりますね』
雲雀「僕があの子と友達だって？冗談はやめてよ、胃が痛くなる」
『体調崩すほど嫌なんですか、私の幼馴染なんですけど』
雲雀「だから余計に、ね」
そう言いながら私の手を取り、私の指に彼の指を絡める。そのまま人の指で遊び始めたのを見て幼児かな…？？なんて失礼な事を考えた。
…そうでも考えなければ、流石に恥ずかしい。こんな風に指を絡めるのなんて本来友人やら何やらでは有り得ない事なのだから。
『まあ、今まで心許せる友達とか居なかった分私に依存してたんで、この調子で友達増やせば良いと思いますよ』
雲雀「ふーん…ちなみにそれ、誰なの？」
『ボクシング部主将の笹川了平です』
雲雀「うわ…」
『うわって』
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
