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山本「おすすめの本とかあります？」
『種類は？』
山本「え？」
『…一概に本と言われても、読めるタイプの本と読めないタイプの本とかありませんか？だからこう言うタイプって言ってくれた方がおすすめしやすいんですけど…』
山本「あー…小説とかあんまり読んだ事ねぇからな…何でも大丈夫っす！」
読んだ事ないなら借りようとしなければ良いのに。そう言って突き放す事は出来たが、何せ元から利用者の少ない図書館だ。折角やって来た利用者を引き離すのは得策じゃない。
じゃあこっちに。そう言いながら歩き始めれば、素直についてくる。本当に良い子だと思う、私が会って来たタイプとはまた違った…
『ここら辺の歴史本は基本漫画です』
山本「漫画って借りれないんじゃ…」
『歴史本は特例なんです。内容は難しいかもしれませんがある程度は分かりやすいと思いますよ、漫画だし…あとはオカルト系であれば小説って感じじゃないものも結構存在するから、読みやすさはあるかも…でもオカルト系は好きじゃないと理解出来ないかもしれませんね』
山本「なるほどね。じゃ、先輩のおすすめは？」
『歴史で言うなら…あなたは何年生？』
山本「一年っす！」
『じゃあ、鎌倉時代までか…源義経とかは面白いかもしれませんね。ただ、ハッピーエンドは求めてはいけませんよ。歴史って事は昔実際に会った事、昔の人は死んでしまっている事は決まっていますし…』
山本「源義経…名前だけ聞いた事あるなぁ」
『幼少期の名前は牛若丸』
山本「あ、それだ！先輩凄いっすね、頭良さそう！」
『まあ…』
て言うか、この辺の本は一通り読んだから知ってる所もあるしなぁ。そう思いながら本を取り出し差し出せば、ありがとうございます！と明るく言いながら受け取った。
本当に光属性だ。言い方を変えれば完璧な陽キャ。陽キャはさほど得意ではないが、遠くから見ている分には平気な方だ。わざわざ変な絡み方をしてくる不良に比べたら…
山本「返す時だけじゃなく、また来ても良いっすか？」
『…良いですけど、その時までにはその不自然な敬語はやめてくださいね。敬語使わなくて良いので』
山本「いや、だけど先輩だし…」
『その先輩が良いって言ってますので』
山本「…分かった。じゃあ先輩も敬語やめてくれよ！また来るから！」
『…明るいなぁ…分かったよ。その代わりまた来てね』
利用者が増えるのは良い事だ…それが例え主人公の親友だとしても。
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にこ(プロフ) - セツナさん» ありがとうございます〜！ (2月6日 18時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 好きすぎます！！！ (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - せつさん» ありがとうございます〜！この先原作沿っちゃうのでただの日常は減ってしまうかもしれませんが、時折おふざけ的な日常挟みつつ書きたいと思っていますのでこれからも是非よろしくお願いします！ (2月5日 13時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
せつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういう日常系のやつ好きです！更新楽しみにしてます (2月5日 9時) (レス) @page22 id: da1a15d406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ | 作成日時：2024年2月2日 19時
