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◆ Lemon 6 ページ6

その日は大雨強風で、雷までなっていてから、当然部活も休みになった。

俺はいつものように先生のところにいた。


「雷って怖いよねえ」

り「先生雷怖いんだ」


レモンが浮いたレモンティーを1口飲む。

先生ってみんな、真面目で非の打ち所がなくて、ロボットみたいな印象だけど

先生は、こんな可愛いところもあるんだ。


「今はりょうくんがいるから怖くないね」

り「....」


俺はたまにくる、こういう発言の意味をまだ分からずにいた。

どういう意味で、大人のあなたがそんなことを言うのか、子供の俺が考えても意味無いのかな。


俺だけが先生に夢中になって、のめり込んでいくけれど、先生の態度は変わることなく、いつも余裕そう。

先生らしくない態度といえば、たまーに遠くを見て何かを考えているということくらいで

その横顔はたまらなく悲しそうで、それなのに綺麗だ。


り「先生好きな人とはどうなの?」

「んー?何でそんなこと聞くの」

り「気になるから」


先生には彼氏がいる、だから、俺とは上手くいかない。

そういうことにしようと、自分を納得させようとした。


本当はそんなことよりもっともっと高い壁があることだって気づいてはいたんだけど。


「順調だよ」

り「ふーん」

「聞いておいて全然興味無さそう」


ふふって笑う先生。


その可愛い笑顔で、彼氏の前でも笑うんだよね。

その綺麗な瞳で、彼氏のことを見つめるんだよね。

俺の知らない仕草や表情で、彼氏と色んなことするんだよね。


り「じゃあ俺帰る」

「うん、風も強いから気をつけて」


そう言って立ち上がった時だ。

ドーンって雷が落ちて、部屋は真っ暗になった。

のと同時に、先生が俺に抱きついた。

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設定タグ:YouTuber , 東海オンエア   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月5日 21時

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