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太宰治 ページ1
「君なんか要らない」
ポートマフィア幹部の太宰さんには嫌われていた。
太宰さんがマフィアを抜けてからはもう会えないんだと思っていた。
「どうか心中していただけないでしょうか」
そんな声をかけて来た太宰さんは私が元部下だなんて分かって居なかった。
「私なんか要らないですよね」
待ちわびた想い人の言葉であり優しい声であったのに。
拒否してしまった。
走って逃げて、本部に帰ってきて、やっと、自分が泣いていたことに気付いた。
太宰さん、ごめんなさい。
或る日私の家に雪華草が送られてきた。
差し出し人は太宰さん。
花言葉は「君に会いたい」
首領に連絡を上げてから探偵社近くの橋へ行った。
「なんですか」
泣きたくて。
心が痛んで。
「あのね、私君に言いたかった事があるのだけれど」
「君が好きだ」
「愛している」
「あの拒絶の言葉は君を戦地に赴かせたくなかったからなんだ」
この言葉を信じてみようかな
「太宰さん、…
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作者名:神無月 | 作成日時:2023年1月16日 18時