・136 朝まだき ページ22
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涙を流す虎杖
それを優しく見つめ微笑む(人1)
ふと横を見ると
空が次第に白み出す
夜明けだ
冷たくなっていく身体に対し
陽光のあたたかさが心地よい
眩しさのあまり目を細める
光の先に誰かいる…
、
、
(人1)(お兄ちゃん……)
正確にはそこには誰もいない
(人1)にしか見えていないが
そこには兄-黎明朔空がいた
(人1)(ごめん、ごめんなさいお兄ちゃん
私、お兄ちゃんを守れなかった
約束を守れなかった
許さないで、許してくれなくていいから
だからどうか
もう一度貴方の傍に居させて…
もう一度貴方の妹でいさせて…)
朔空は優しく微笑む
朔空(もちろんだよ
俺はいつまでたっても(人1)の兄ちゃんだから
流石 俺の自慢の妹だ
よく頑張ったね)
驚いた顔からゆっくりと幼い子供のように笑う(人1)
朔空(それと…彼奴らにもちゃんと話しておあげ)
(人1)(彼奴ら…?)
朔空が(人1)の後ろを指さす
そこには…
『(人1)ッ/先生/さん!!!!!!!!!!!!』
虎杖「みんなッ!!!!」
五条と夏油が(人1)に駆け寄る
夏油「(人1)ッ大丈夫だ すぐに治療できるところに運ぶ」
五条「だから死ぬな!生きること諦めんなよ!!!!」
そう言って(人1)を抱えようとする二人
の服を掴む者がいた
虎杖悠仁だ
冷や汗を流しながらも必死に手を離さないように
力を込める
五条「…悠仁、手を離して」
虎杖「いやだ…」
夏油「頼む…離してくれ」
虎杖「ダメだ!!!!」
突然大声をあげる虎杖に全員が驚く
虎杖「………(人1)先生との…約束なんだ…」
俯き涙を地面に落としながら
小さく掠れた声でそう告げた
、
(人1)「悠仁をいじめないであげて…」
小さかったが確かに優しい声が聞こえた
(人1)「私が悠仁にわがまま言ったの…
だから怒らないであげて、ね?」
五条「ッッ(人1)…腕が…それに左目も」
(人1)「あぁ、ちょっと無くしちゃってね
あと、もう少しこっちに寄ってくれない?
左目はもう見えてないんだ
顔がよく見たい」
(人1)の前に2人は膝まづく
夏油「……もう…治せないのか」
(人1)「うん、これは呪いが原因でなってしまった
ものだから反転術式は使えない
でも、もういいの。ありがとね」
2人の目から涙が零れる
否
2人だけでなくこの場にいる者全員が涙を流していた
太陽が昇りきるまで残り3分──────
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ohayou(プロフ) - プスメラさん» 次回でそうできたらと思ってます!色々考えつつ皆が幸せになれるよう頑張りますね! (2021年3月7日 14時) (レス) id: ef04feea12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - できれば、ハッピーエンドにしたいです。お願いします。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 夢主さんはどうなりますか?また、みんなに再会しますか?できればまたみんなに再会したいです。お願いします。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ohayou(プロフ) - rainbow8171さん» ありがとうございます!そう言って貰えるとやる気がいっぱい出てきます!頑張ります! (2021年2月24日 12時) (レス) id: ef04feea12 (このIDを非表示/違反報告)
ohayou(プロフ) - プスメラさん» 気づくの遅くてすみません!実はまだちょっと続くのでオチは番外編みたいな感じで書こうかなって考えてます! (2021年2月24日 12時) (レス) id: ef04feea12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ohayou | 作成日時:2021年2月21日 5時