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・14 過去の記憶 ページ17

・甚爾side


燈彌「なぁ、甚爾…。お前、いつか禅院家抜け出せ」

!!!

甚爾「…なんでだ?」

燈彌「え?なんでだって、お前あの家嫌いだろ。俺は因みに大嫌いだ!」

甚爾「そりゃそーだが…」

あんなクソみたいな家に居たいだなんてこれっぽっちも思っちゃいないが…
まさか黎明家頭首ともあろうこいつが直々に話してくるとは思わなかった

燈彌「嫌なら嫌でいいだろう。うちの先祖だって彼奴らと気が合わんってことで独立してんだし。何よりもお前は彼処に縛られるよりも、もっと自由になるべきだ」

甚爾「…なんでそんなことが言える」

燈彌「勘だ。」

甚爾「は…」

勘?何言ってんだこいつ…

燈彌「色々面倒臭いってんなら、俺が直々に話してやってもいい」

なんでそこまでする?
俺とお前は偶然集会で会っただけだろ

燈彌「甚爾…」

甚爾「…なんだよ」

燈彌「この世を生きている者達はなんのために生まれてきたと思う?」

甚爾「…急に何言ってんだ」

燈彌「なに、中年オヤジの独り言として聴き逃してもいい。だが、一応俺の意見を言うとだな、、

″俺たちは幸せになるために生まれてきた″

誰もが幸せになることは許されてんだ。運命なんてぶっ壊してこそのもんだろ…

俺は甚爾には幸せになって欲しい…そう思うよ。」


甚爾「…そうかよ。」

馬鹿な親父だ…心の底からそう思った
他人の幸せをなんでそんなに願う?お前にはなんの利益もないのに…

俺は、…

朔空「おい!!甚爾!!俺の相手になれ!!」

甚爾「あ?なんだクソガキ。今、話し中なんだよ」

シッシと追っ払おうとすると親父は話は終わったなんて抜かす、そんでもってこのクソガキの相手になってくれだとか…

朔空「はーやーく!もう歳か?立てねぇってかw?」

甚爾「上等だクソガキ、さっさと始めるぞ」


燈彌「あぁ、それと甚爾…」

″なんかあったら子供達の事よろしくな″






……

甚爾「ばーか。」

今年も黎明家の墓石の前で酒を飲み交わす

そろそろ迎えに行くか…


甚爾「クソ親父、陽葵さん、貸し1つな…」



彼奴らに賭けてみるのも悪かねぇかもな



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五条君達全然出せなくてごめんなさい!!
もうちょっと過去編が続きます、、、
これが終わると星奬体のお話を書きます
原作とは異なるのでご注意ください。

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作者名:ohayou | 作成日時:2021年2月12日 22時

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