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juri side.









「おい北斗!!!!!!!」





病室の扉を開けると、衝撃的な光景が広がっていた。









散乱した物の中に座り込む北斗の姿。




今まで見たこともないような表情で、
声を発することもなく、
ただ彼の瞳からは止めどなく涙が溢れていた


かける言葉なんて見つからなくて
俺は咄嗟に、彼の少し小さくなった体を抱きしめていた。









『...ねえ。樹。俺さ、
普通じゃなくなっちゃった。
もうアイドルできなくなっちゃうな…ハハッ…』







色んな言葉が過ぎったけど
今どんな言葉をかけても傷つけてしまうような気がして、
言葉は全て飲み込んで、

さらに強く彼を抱きしめた。






『じゅり…いたいよ…?』






「大丈夫…大丈夫だから。
俺らが居るから。
絶対大丈夫」

自分にも言い聞かせるみたいに
何度もその言葉を繰り返した。







.

ep.1→



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作者名:おむ | 作成日時:2021年10月24日 10時

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