今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:22,470 hit
小|中|大
〇 ページ1
juri side.
「おい北斗!!!!!!!」
病室の扉を開けると、衝撃的な光景が広がっていた。
散乱した物の中に座り込む北斗の姿。
今まで見たこともないような表情で、
声を発することもなく、
ただ彼の瞳からは止めどなく涙が溢れていた
かける言葉なんて見つからなくて
俺は咄嗟に、彼の少し小さくなった体を抱きしめていた。
『...ねえ。樹。俺さ、
普通じゃなくなっちゃった。
もうアイドルできなくなっちゃうな…ハハッ…』
色んな言葉が過ぎったけど
今どんな言葉をかけても傷つけてしまうような気がして、
言葉は全て飲み込んで、
さらに強く彼を抱きしめた。
『じゅり…いたいよ…?』
「大丈夫…大丈夫だから。
俺らが居るから。
絶対大丈夫」
自分にも言い聞かせるみたいに
何度もその言葉を繰り返した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
248人がお気に入り
248人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「松村北斗」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむ | 作成日時:2021年10月24日 10時