自己満な創作たち【WT】 (ページ9)

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つづきページ9

「かわいいね」なんて言われて、いつもならえぇ、、？？と引いてるくらいなのに今はそれが嬉しくてたまらない。もっと褒めて欲しい、もっと、もっと。
頬を撫でられればそれに擦り寄る。きんときから未だに目線が外せない。LookのCommandをされたわけでもないのに。

「目外さなくていいよ」

心を読まれたかのようにそう言われ、いよいよ逃げ場が無くなった。そろそろもういいんじゃないか、多分抑制剤がこれから暫くは量を少なくしても効くくらいにはなってるハズ。そう思うのに、その言葉が自分の口から出てくることは無い。分かってるのだ、もっとほしい、もっと言って、褒めてって、心のずっと奥からどんどん溢れてくる。

「ぶるーく、きもちい？」

「っ、うん、きもち、いい」

辛うじて喋り必死に首を縦に振って頷く。
声をかけられる度、身体がビクついた。

「…もっときもちよくなりたくない？」

やばい。ああ、もうなにも考えられない。今まで見た事ないくらい優しい顔で、優しい声で、撫でられながら。そんな状態では、もう思考する余裕さえ無くなった。
頭の片隅では良くないと訴えていても、無意味だった。
塗り替えられていく、きんときに、ぜんぶ。

「…うん……なりたい」

自分がどんな顔をしているのかも分からない。けど、きんときの優しい瞳の奥に何かゾワッとするものを感じてまた身体がビクついた。

「大丈夫、これからすることは全部きもちいいことだけだから。上手に出来たら、たくさん褒めてあげる」

体を包み込まれ、耳元で囁かれる。体が熱くなる。

「っ…っうん、うん、きんとき…きもちよくして、、？」

「かわいいね、ぶるーく」

突然唇にキスをされる。驚くが、逃げられない。目が閉じられない。きんときも、目を開けて此方を見ている。
舌で唇を開くように催促されると、拒むことも出来ず少し開けて侵入を許した。

「ふぁっ、っふ、、、んっ、ぁ、っ、」

声が漏れる。恥ずかしいのに、抑えようとするときんときの視線が咎めるようなものになるせいで、従順な僕の体は従ってしまう。

どのくらいの時間キスしていたかも分からないが、ようやく唇が離れた。

「Roll」

ベッドに仰向けに転がった。一線を越えようとしてる。分かってる。良くないと頭の奥で警報がなる。でも、もう駄目だ。きんときにまた見つめられて、愛おしそうな目で見つめられて、もう無理だ。頭の中のぐちゃぐちゃが、きんときに染められていく。