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「荒船、ちょっといいか」
「何だよ、模擬戦なら付き合わねぇぞ」
昨日の大雨とは打って変わって今日は清々しいほどに晴天だった
任務日和だ、と誰かが言っていた気がする
「そんなんじゃねぇよ。
アイツ、Aのこと」
当真から出た言葉は、まあある程度予想していたものだった。
また何かしたのか、それともする気か、と問うと、当真はどちらでもねぇよ、と首を横に振る
「アイツが毎週検査室に通ってんの知ってるよな」
「あぁ、確か、近界にいたから…とか」
「……違ぇんだとよ、それが。
アイツのトリオン量、減ってるらしいぜ」
トリオンが減る?
年でもねぇのにか、と笑いたかったが、そう簡単な話でもないらしい
「詳しいことは俺にもわかんねぇけど」
「アイツ、まだ隠してることあったのかよ」
「……らしいな」
どう聞いてやろうか
頭を捻らせてた時だった
「なーに難しい顔してんの」
「おわ…お前、いきなり抱きつくなよ
本部だぞ」
「そういう問題か」
Aが俺の横腹あたりから顔を出した
タイミングが良いのか悪いのか
これも計算されてることなのか、否か
計算、といえば
コイツ、最近予測してねぇよな
ふと頭の中を過る記憶
コイツの副作用、なんだっけ
記憶力が異常にいい…ああそう、強化記憶か
最後に使ってたのはいつだったか
過去の記憶をもとに辿るも、どうしてか二年前のあの件以来、副作用を使うAを見ていない気がする
それどころか、記憶力がいい筈のコイツが忘れているところが思い出される
例えるなら、海に行った時だ
コイツは、歌詞を忘れていた
‘‘海は広いな大きいな”
ここまでは歌っておきながら、その後はあやふやだったのか鼻歌でごまかしていた
偶然か否か
俺は深く考えずにほんの興味本位で聞いてみた
「お前、海のあの歌、覚えてるか」
「……海?あぁ、海は広いな大きいな、だっけ
途中までしか歌詞を聞いたことがないから、なんとも言えないけど」
嘘をついている、と確信するのにそう時間はいらなかった
コイツの嘘をつく時の癖
後ろで手を組む、その癖
どれだけ時間が経っても、容姿は変わっても
その癖だけは、変わらなかった
「お前、
副作用、なくなった、のか?」
瞳が、大きく揺らいだ
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MAHIRO(プロフ) - 1ですね好きですね荒船さんたちもですがおむらーすさんも好きです！ (2021年1月20日 20時) (
レス) id: 46ead23bcd (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - えびふらい@蜜柑or林檎は究極←さん» もっとやれくださいwwわかりました！りょうかいです！笑 (2016年1月16日 14時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
えびふらい@蜜柑or林檎は究極← - 1です。けしからんもっとやれください← (2016年1月8日 18時) (レス) id: 589d4c8567 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - 嵩翔*さん» 1ですね！りょうかいです！私も、荒船さんとイチャついて死 ねるなら本望です(仏顔)←← ありがとうございます！ (2015年12月6日 19時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
嵩翔*(プロフ) - 1でお願いします!!1最高ですね。荒船さんとイチャつけるなら死 にますね← (2015年12月6日 10時) (レス) id: faa06f47e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2015年10月9日 1時
