月明かりの下で、君と約束をしよう (ページ6)

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第五話ページ6

『ねぇ！ドラコ、ちょっと待って！！』

ドラコは何事か、といった表情で振り返った。

ドラ｢君は...｣

『サクラ、サクラ・フローレンス。』

ドラ｢フローレンス？...ああ、" あの "フローレンス家の子か。僕に何か用か？同情しに来たか？それとも、ウィーズリーのように僕を笑いに来たのか？｣

意地悪そうに言った彼だったが、私はにっこり笑って、手を差し出した。

『友達になりましょ！』

ドラ｢...……は？｣

目を点にしているドラコ。

『だから、と・も・だ・ち。』

ドラコはコホン、と咳払いをした。

ドラ｢まぁ、そうだな、両親同士の仲もそんなに悪くない、そして君はフローレンス一族だけでなく、かの有名なアルフレッド一族の血を引いている娘だし...｣

『え？友達になるのに家柄が関係あるの？』

ドラコはまたまた目を点にして、今度は口もポカーンと開けていた。

私、そんなに可笑しなこと言ったかしら...？

ドラ｢わ...｣

『わ？』

ドラ｢わわわわわわわ、訳が分からないね！！！君は利口な人に見えたが、僕の勘違いだった。やっぱり、君もさっきの奴らと同じ、本当の友情とかなんたらほざいてる馬鹿なんだな。｣

『なｯｯ...馬鹿とは失礼ね！！』

私は怒りで声を張り上げてしまった。

ドラ｢ﾌﾝｯ、僕は君みたいな奴と友達になんかならないね！！！！！｣

ドラコは顔を赤くして怒鳴った。

ドラ｢と、とにかく！！
君はローブにでも着替えたらどうだ？｣

『余計なお世話よ！』

私はクルっとドラコたちに背を向けて、ハリーたちのいるコンパートメントに帰って行った。

『(何よアイツ、友達になれるかもって少しでも思った私が馬鹿だったわ！！)』

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- サクラがローブに着替えに行ってる間 -

ロン｢(なぁ、帰ってきたサクラ機嫌悪くなかった？)｣

ハリ｢(マルフォイと何かあったのかな？)｣

ロン｢(...なんか怖かったな。)｣

ハリ｢(...なんか怖かったね。)｣