月明かりの下で、君と約束をしよう (ページ35)

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第三十四話ページ35

3人のことが心配で、眠れなかった。

暫くして、私は談話室に行くと、倒れているネビルを見つけた。

『ネビル！』

私は杖を取り出し、フィニートを唱えた。

ペトリフィカルトタルス金縛りにあっていたネビルはフラフラっと立ち上がると、私にお礼を言った。

『いったい、誰にかけられたの？』

ネビ｢...ハーマイオニーだよ。｣

ネビルは悲しみ混じりの声で言った。

きっと、ネビルが行くのを止めたんだろう。

『ネビル、ハーマイオニーたちはね、私たちが止めても、やらなきゃいけない事があるの。』

ネビルと私は暖炉の前で腰を下ろした。

『だから、ハーマイオニーの事、嫌いにならないでちょうだい。』

ネビ｢ハーマイオニーの事は嫌いにならないよ。僕、グリフィンドールの点数が下がるのが嫌だったんだ。でも、友達にそんなこと言うのも怖くて...｣

ネビルは、僕って腰抜けだよね、と言ってため息をついた。

『そんなことないわ。貴方は勇敢よ、ネビル。』

そう言って、ネビルの背中を摩った。

ネビ｢君は、優しいね。｣

『...優しくないわ。私こそ、臆病者なのよ。』

ネビ｢君が？｣

『ええ。
...ネビル、私達もそろそろ寝ましょう。きっと、あの3人なら無事に戻ってきてくれる気がするわ。』

私とネビルはそれぞれの部屋に帰って行った。