第三十一話 ページ32
私は今図書室に来ている。
だが何故か両隣には悪戯好きの双子がいる。
『貴方たち、図書室に何しに来たの？また悪戯しに来たの？』
フレ ｢勿論、本を読みに来た。｣
ジョ ｢ってのは嘘で、俺たちは姫のボディガードだから着いてきたんだ。｣
『ボディガードを雇った覚えはないし、第一そういうのは有名人に着くものでしょう？』
フレッドは私の手を取り、手の甲にキスをした。
『フレッド、いきなり、なにするのよ/////』
フレ ｢姫は十分有名人だぜ？｣
ジョ ｢ああ。ホグワーツではもうファンクラブも出来てるもんな。｣
『冗談はやめて。私、本を返してくるわ。』
本を返してもフレッドはまだ手を離さない。
ジョージもトコトコ着いてくる。
『フレッド、皆に見られて恥ずかしいわ////』
フレ ｢ご不満？｣
『不満じゃないけど...』
私は頬を膨らませる。
フレッドがいきなり止まるので、私は危なく転びそうになった。
『どうしたの？』
フレ ｢可愛い｣
フレッドの顔が目の前に近づいてきた。
『フ、レッド...？』
その時、反対側の手を誰かに引っ張られる。
そしてその誰かにキツく抱き締められる。
フレ ｢...これはこれは、マルフォイじゃないか。｣
ドラコ？
私はぱっと見上げると、ドラコの綺麗な顔が至近距離にあった。
ドラ ｢もっと場所を弁えろ。｣
フレ ｢場所を代えたらいいのか？｣
ドラコは何か言いたそうだったが、小さい声で行くぞ。とだけ言って私の腕を引っ張り図書室を出てしまった。
『ドラコ、痛い...』
ドラ ｢......｣
『ドラコってば、ねえ！』
私は腕を振り払った。
『そんなに強く掴んだら、痛いよ。』
ドラコに壁に追い詰められる。
ドラ ｢……悪い。
だけど、危機感がないサクラが悪いんだぞ。｣
『危機感って……あの双子が私に何かしようとしてたってこと？
ふふふ、それはないわ。あの人たちからかってるだけだもの。』
私はクスッと冗談だと思って笑っていたが、ドラコは真剣な眼差しだ。
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作者名：おむちゃ〜 | 作成日時：2021年12月16日 9時
