月明かりの下で、君と約束をしよう (ページ19)

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第十八話ページ19

飛行訓練の一件の後、ハリーは100年ぶりの最年少クィディッチのシーカーになった。

私たちももちろん喜ばしかったが、空き時間にハリーとあまり遊べないのが残念でもあった。

そして今日はフリット先生の呪文学だ。

フリ｢魔法使いの最も基本的な技術、それは浮遊の術。そう、すなわち物を浮かせて飛ばすことです。さぁ、羽は持ってきてるね？
では、練習した手首の動きを忘れないように。ん？さっ、ビューンと来てヒョイです。みんなで！ハイ。｣

みんなは一斉に、" ビューン、ヒョイｯ "と杖を動かす。

フリ｢よろしい。呪文を正確に。ウィンガーディアム・レヴィオーサ。やってご覧。｣

ウィンガーディアム・レヴィオーサ...

ウィンガーディアム・レヴィオーサ...

私はイメトレしながら、杖を振った。

ロン｢ウィンガーディアム・レヴィオサー！｣

ロンはなかなか浮き上がらず、イライラして杖を振り回した。

ハー｢ちょぉっと待って、ストップ、ストップ！｣

それをハーマイオニーが止めてくれた。

そりゃそうよ。あんなに振り回してたら、危ないもの。

私はその光景を見て苦笑した後、自分も呼吸を整えて杖を持った。

ウィンガーディアム・レヴィオーサ浮遊せよ

心の中でそう唱え杖を振ると、私の前にあった羽が、ふわふわと浮き上がった。

フリ｢なんと！！これは素晴らしい！！
1年生で無言呪文を使えるのは実に優秀です。
皆さん、ミス・フローレンスに大きな拍手を！！！｣

必要以上に褒められてしまい、私は恥ずかしくなる。

ハー｢それに、発音も違ってる。いい？レヴィオーサ。あなたのはレヴィオサー！｣

ロン｢そんなに言うなら、君もサクラみたいにやってみろよ。ほら、どうぞ？｣

ハーマイオニーは自信満々に机と向き合うと、杖を振った。

ハー｢ウィンガーディアム・レヴィオーサ！｣

ハーマイオニーの羽もふわふわと浮き上がり、ロンは口をあんぐり開けていた。

フリ｢なんと！ミス・グレンジャーも浮き上がりました！皆見たかね？｣

私とハーマイオニーはハイタッチをした。

シェ｢ウィンガード・レヴィオーサー。｣

大きな爆発音が、教室に響いた。

どうやらシェーマスが呪文を間違えてしまったようだ。