【MSSP】狂愛者試してみた【短編集】 (ページ4)

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4.嫌いと言ってみたページ4

FB
「え…あ、そっか…
そう、ですよね…
でもでも…！今俺が離れたら誰がアヤのこと守るの！」

今まで優しく優しく包むように外界から遮断され全てに手をさしのべられていた貴女
既に立つことも彼の手がないとふらつくというのに
守れるのは俺だけなんだよ…？なんて甘い言葉が脳に刷り込まれていく

きっくん
「なに、嫌いって…気持ち悪いって何
別に普通じゃん
愛してないとこんなことはできないよ？」

貴女は、貴女の爪や唾液すら自分のものと言い張り、食べたいときに食べる、カニバリズムになりかけと言っても過言ではない彼に、嫌悪を感じ、別れを告げ、現在の気持ちを伝えましたが、彼はキョトンとしたまま
自覚がないことに貴女は驚かされ、更に話を聞かない彼に呑まれて別れすら言いそびれてしまう

あろま
「バカか
お前は俺以外愛せないし俺はお前以外愛せない」

面白そうに細められた目に宿るのは嫉妬と執着
この後貴女は出ていくこともかなわず、誰の入れ知恵だと問い詰められてしまうでしょう

えおえお
「…でも、離れないから」

依存したような彼の状態に、自分も彼も人生がめちゃくちゃになると察した貴女は、彼に自分の想いの内を明ける
しかし、抱きついた腕はキツくしまるばかり
貴女を離すつもりは一切ないと言い切ります