【テニスの王子様】幼なじみの壁越えました【幸村精市】 (ページ9)

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日が沈みかけ、だんだん暗くなってきているのにも関わらず、テニスばかたちは自主練を続けている。

『あれ？赤也くん、どこか行くの？』

切「もっかい打ってこようと思って！」

『もう暗いよ？危なっかしいから、ついてくよ』

切「悪いッスよ！幸村部長になんて言われるか…」

『私もホテルの中じゃ素振りできないから、素振りできるところ探してたんだ。

それくらいなら、精市も許してくれるよ。』

切「A先輩が言うなら…仕方ないッスね。」

よっしゃあ。やっと素振りできる
最近全然できてなかったし、海渡ってまででもしたかったから嬉しい

❁・*:..｡o○

切「んじゃ俺、この壁でやってるので！」

『わかった。私もこの辺でやってる』

なんか、おかしい？
空気が違うっていうのかな…

私たちの他に誰かいるの？

気のせいか…

その後少し素振りを続けていると、変な音が聞こえた

テニスボールが跳ねる音じゃない

何か硬くて、鋭い音。鈍い音もする。

まさか…！！

竹刀から木刀に持ち替えて赤也くんのいるところへ走った

『っおら！』

体に当たる前に弾き落とす

切「せ…んぱ…い……」

『ごめん。気づくの遅くなった』

もう、大丈夫だから。
私が守らなきゃ。

赤也くんの前に立ち深呼吸をする

「なんだこの女！」

「ちっせぇな！こいつの仲間か？」

「やっちまおうぜ！」

絶対触れさせない

次々に飛んでくるボールをたたき落とす
これ竹刀だったら折れてた

だけど重い！

「ほらよ！」

これくらいなら交わせる

「いいのかよ？交わしたら大事なお仲間がいるぞ」

『下劣…。』

「そんなお前にいい提案がある。大人しく俺たちに付いてきたらこいつらには手を出さない。これでどうだ？いい案だろ」

『それに従って本当に手を出さない保証はあるんですか。』

「大人しく、付いてこればの話だがな」

ここで足掻くのも時間の問題
もっと被害が拡大する

どうしたらいい？大人しくついて行くべき？

こいつらってことは他のところでも酷いことされてるんだ。この子たちは日本を背負ってここにいる。

その子を守るのも私の役目だよね

『わかった。その提案を受ける。だから絶対に手を出さないで。』

少しの間、少しの間だけだから。
ごめん、精市