【テニスの王子様】幼なじみの壁越えました【幸村精市】 (ページ8)

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『ここがホテル…広すぎ…』

学生と言えないような中坊がこんな立派なところを使っていいものなのか…

「おや。お前が海音かい？」

『はい。私が立海大附属中学校のマネージャーしてます！３年の海音Aです。青春学園監督の竜崎先生で間違いありませんか？』

「ああ。私が竜崎だよ。それにしても、悪いねぇ。年頃の娘が私と同室とは…

幸村と一緒にするべきだったかい？笑」

ニタニタと口角を上げながら先生が問う

『年頃の女にそれは早すぎます！』

竜「冗談だよ笑さて、各校の監督と部長で打ち合わせを行うが、やつらすぐテニスをしだすからね…

すまんが海音、あやつらのこと頼めるか？」

断る理由なんて、あるわけがない

『はい！お任せ下さい！』

❁・*:..｡o○

『ここのコートも広い…。外国ってこういうものなの？』

「発祥したところだからね。テニスコートが完備されるのも納得いくよ」

『えっと…青学の…』

「不二周助だよ。よろしくね、海音さん」

ふんわりと笑って、美人という言葉が似合う人だ。私より女子力高そう。

『こちらこそよろしく。まだわからないことだらけで、迷惑かけるかもしれないけど…』

不「そんなことないさ。現に君はこうやって立海のマネージャーをしているからね」

越「A先輩！」

『お？越前くん？』

あれ？今名前で呼んだ？
あれ？前、名前で呼ばれてたっけ？
まぁいいや笑何でも呼んでくれ少年

越「ここのコート、どこ使ってもいいんスか？」

『ああ、そうだね。ここは大丈夫だよ。無理しない程度でやるんだよ笑』

越「ウィッス」

『不二くんは行かないの？みんな打ち始めてるけど』

不「そうだね。僕もそうするよ。じゃあまた後でAちゃん。」

あれ？また、呼ばれた。
海音って言いにくいのかなー。
名前で呼んでくれと言っても図々しいし、勝手に何でも呼んでもらおう

しばらくみんなのプレーを眺めていたら、監督、部長が帰ってきた

竜「まったく…ホテルに着いた途端すぐこれかい」

呆れ半分で竜崎先生が言う。でもわかってたんだよね

幸「先生のお墨付きであるのなら、俺も。」

精市が肩にかけていたジャージを脱ぎ、“これ、持ってて“と私に託す

こんなとき精市もテニスバカなんだなぁと心から思う。