検索窓
今日:9 hit、昨日:70 hit、合計:294,979 hit

◎羨_kr ページ3

(推し嫉妬シリーズ)

最近、というかここ数ヶ月で私の部屋は恐ろしいことになっていた。ものすごく簡単に言えば、

『推しの物多すぎるなこれは…。』

周りを見渡す限り、推しのタオル、うちわ、Tシャツ、銀テ等々。思わず自分で苦笑いした。元から何かに熱中すると沼ることは分かりきっていた訳だけど。そろそろ整理しないとな〜…なんて思っていたら、後ろからドアが開く音がした。冷や汗が垂れる。

「A、入るよ…って、なに、これ。」
『いや、きりやんさんちょっと待ってお願い見なかったことにしようね。』

私がこのグッズを集めたのはここ数ヶ月で。つまるところ、彼氏であるきりやんは私がアイドルに沼っている事を知らない。そんな彼にこんな部屋を見られたら、まぁそんな反応になるのも分かる。私も逆の立場だったら嫌だし。

「待って、え、何。浮気???え??」
『ごめん!とりあえず落ち着いて!!あと浮気では無いです!!!』

完全に混乱している彼を何とか宥めてソファに座らせた。このタイミングでバレるのはまずかったかな。何とか落ち着いてもらってから私はいそいそと口を開いた。

『あれはー…確かにアイドルグループのグッズです。最近ハマって集めたんだけど、でも!ガチ恋とかじゃないし、リアコとかじゃないので!そこは、理解して欲しいなー…と。』

怒られるかな…と思いながらチラリときりやんを見ると、彼は手で顔を抑えながら何を言おうか迷っているようだった。少ししてからきりやんの声が聞こえた。

「いや、その、戸惑ったし、嫉妬したけど、まぁ…何かにハマる気持ちは分からんでもない。」

『よ、かった…。』
「でも!」

きりやんにグイッと手を引かれて顔が至近距離になる。反射的にうわ、と声を出してしまった。

「…その、そっちにハマりすぎて俺を蔑ろにはして欲しくないな、と。」

『……絶対しない。誓います。』

「よろしい!」

私の言葉に満足したのか、きりやんは嬉しそうに笑って私を抱きとめた。とりあえず丸く収まった、のかな?

______________________

知らない間にお気に入り登録者数700人突破、お星様も色がついてありがたい限りです。1番驚いたのは順位ですね。1位になってましたね…驚きのあまり3度見しました。本当に感謝です。

宜しければリクエストも待ってます。

◎彼服_sm→←◎小悪魔系彼女_br



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (438 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
895人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2021年11月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。