誕生日_br ページ14
パッと思いついたのは、やっぱり肉料理で。ベタかなぁ、なんて思ったけど今まで意外にも作った事が無かったので肉料理に決定した。まぁ、彼は何をしても喜でくれるのだろうけど。
『…うんまぁ、取り敢えず思いつかないから片っ端から作っていこう!』
______こう考えた私が、馬鹿でした。
「…おお、これは、」
『うん。そうだよね。言わなくてもわかるよ。
圧倒的に作りすぎたね。』
机の上に並んでいるのは肉、肉、肉。つい料理に夢中になってしまって気付けばこんなに作ってしまった。確実に一日じゃ食べきれない量だ。
『…取り敢えず上手くできたハンバーグだけで大丈夫だよ。』
「いやいやいや!オジョーサン何言ってるんですか〜!」
私が遠慮して彼に伝えると、ぶるーくはすぐさま私の手を取って笑いかけた。
「全部ぺろりと頂くよ?」
『は!? いや、冗談も程々に…。』
「冗談じゃなくて!それに今日、朝早く出たからめちゃくちゃお腹すいてんだよね〜。てことで、食べていい?」
『…もちろん、ぶるーくのために作ったから。』
「んはは、じゃあいただきまーす!」
その掛け声とともにパクパクと食べ始めたぶるーく。机の上にあったお肉たちは次々と彼の胃袋に収まって言って。…なんだか申し訳なくて、私も料理に手を伸ばした。
「_____ん、ご馳走様でした!」
『ほんとに食べちゃった…。』
沢山あったはずの料理たちはほんの小一時間程度でいなくなってしまった。こちらとしても嬉しいのは嬉しいけれど。とにかく渡すものを、と思って隠していたプレゼントを取り出した。
『はい、ぶるーく。お誕生日おめでとう。』
「ん!ありがとう〜。今年は何くれるの?」
『開けてみてよ。』
そう言って促せば、彼は箱を開けてからピタリと固まった。うん、その表情が見たかったんだよ。いつも私より一枚上手な君をどうしても驚かせたかった。
「これ、って。」
『うん。ねぇぶるーく、二人で旅行行こうか?』
「でもこれ、飛行機の、」
『そう。私ね、ニュージーランドとかオーストラリアとか、二人で行けたら絶対楽しいだろうなって思ってたの。』
君の誕生日は、最高の場所でもう一回祝わせて欲しいんだよ。
______________________
あまり誕生日要素無かったですね。反省反省…
brさん、お誕生日おめでとうございます👏 寄り良い一年にして頂きたいものです( ੭ ˙˙ )੭
901人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2021年11月24日 22時