先輩！ (ページ8)

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時は飛んで飛んで飛びまくって３年卒業の時。

「マサ先輩～、やだっ、卒業しないでぐだざぃぃ･･･！！！」

マサ先輩の前でみっともなく涙を垂らす私。

柳「そんな泣かないでよ･･･Aが笑ってる時の方が俺は好きだよ？」

泣いてる私の頭を優しく撫でて微笑んでくれる。

「だって、寂しいんですもん･･･」

こんな涙流して迷惑かけて。

うん、自分でもみっともないと思うけど止まらないんだもん。

柳「じゃあさ、これ貰ってよ。」

そういい渡されたものは第２ボタン。

「こんなの、私がもらったらダメなやつですよ･･･！もっと大切な人に。ね？」

柳「俺さ･･･高校なって春高優勝！とか目標掲げて死ぬ気でバレーも頑張って。高校生活だって頑張ってきたつもりだよ？

そんでさ好きな人もできて、でもソイツは俺のこと好きじゃないんだけどね笑笑

目標の春高優勝もできたし、高校生活悔いなく終わりたいの。だから受け取って？

俺の大切な人であって尚且つ、好きな人はAだから。

受け取ってくれなきゃ悔いが残っちゃう、そんなの悲しすぎるじゃん笑笑」

そういい少し寂しげに微笑む先輩をみていると泣き止んだ筈の涙がまたこみ上げてきて。

今私が泣くのは違う。そう体ではわかっているのに、さっきと同様、涙が止まらない。

「･･･っ、ごめんなさい、」

柳「謝ることじゃないって、俺が勝手に好きになっただけ笑笑
何かあったら俺にすぐ連絡してきなね？」

「はい、ありがとうございます･･･」

そこからは特になにもなく長いようで短かった高校生活が終わった。

因みに関田先輩の卒業のときはこの時と同じように泣いた。

そして先輩からも第２ボタンも貰えたのだ。

関「お前のためにとっといた」

なんて言われて高校時代はほんといい先輩に囲まれてたなとしみじみ思う。

春からは中央大学へ行く。
もともと行くなら中央大が、いいななんて思っていたけれど1番の決め手は勿論関田先輩がいるからだ。

中央大学入ってもマネージャーは辞めるつもりはないし頑張っていければいいななんて思っている。

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