先輩！ (ページ7)

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.関田side

柳田先輩が急にマネージャー体験の子。と連れてきた女の子。

体育館に入るときはお願いしますと呟いていて第一印象はまさにいい子だった。

柳田先輩はたとえマネージャーだとしても笑いかけたりすることは少ない筈なのにその子の前ではとても楽しそうに微笑んでいて、

多分この子は人を魅了する力があるんだなと思った。

軽く挨拶をすると

「え、好きです。」

告白をされる？
急なことに少し戸惑ってしまった。

初対面の人に軽率に好きとか大丈夫なのかこの子そう思った。

数日接してみてわかったことだが
練習前などは

「好きです！かっこいい！」

そう伝えてくれるのだが練習中は俺に対して特別扱いとかもなく好きやそう言った単語を一切言わない。

マネージャーとしては完璧ですぐにみんなも気に入ってた。

「マサ先輩に乗り換えちゃう？」

その言葉を聞いた瞬間俺の中の何かがずきっと痛んだ。

関「は？、お前マジで言ってんの？」

咄嗟に言葉が出てしまう。

「え？嘘に決まってるじゃないですかー、」

あぁ、違う俺は別に
怖がらせたかったわけじゃないのに。

そもそもコイツが簡単に
乗り換えるとかいうから。

深く考えれば考えるほど腹が立ってきてしまいには「そんな簡単に乗り換えるとかいうな馬鹿。」なんて思ってもいないことを。

前言撤回少し思って入るけど、ほんとに少しだけ。

迫り来るのは"後悔"という思いだけで

布団にくるまる。

するとその外からあともう少し小さかったら聞こえないぐらいの声で。

「なっ、馬鹿って、先輩こそ馬鹿ですよ。私のこと相手にしてくれないし、本当に好きなのに･･･！」

そう微かに聞こえた。

あぁ、やっぱり布団にくるまっていて正解だったかも。

多分、いや。絶対。
今の俺の顔はとても赤く染まっているから。

きっとこんな顔を柳田先輩にみられたら一生馬鹿にされる。

そう思うと布団を握っていた力がさらに強くなった。

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