先輩！ (ページ22)

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.石川side

「Aさん！タオルください！」

「ねぇ、今の見てた？」

「んへ、大好きです」

そこからは俺は一方的にとりあえず愛を伝えた

「･･･とりあえず祐希くん、一旦離れようか？」

初めて見た時とは違い肩より少し伸びているさらっとした髪に少し大人っぽくなったメイク、あの時とあまり変わってない身長。

すぐAさんだってわかった。

「え、なんでですか！」

「なんでって、近い！」

「えー普通ですよ、
あ、それよりAさん！今度行きたいお店あって･･･」

「･･･ん？ってあ！！関田先輩～～！」

大好きでずっと想い続けた人には違う想い人がいた。それは関さん。

このことを知ったときは正直まじで凹んだ。

3日間ぐらい飯も食べれてなかったけど、そんなときAさんはすぐ気付いてくれて食べなきゃダメでしょって。

あーもう、こういう所好きなんですけど

関さんはバレーの技術面としては尊敬するところばかり。
だがほかは妬ましい。

Aさんはずっと好きだっていってんのに
関さんは相手にしてねぇし、絶対俺の方が好きだもん。

身長だって俺の方が高いし、←

でも、素っ気ない態度とってるけど
多分関さんもAさんが好き。

でも今は気づいてるのか気付いてないのかわかんない。

もし気付いてないんだったらこのまま気づかないでくれ。

ただひたすらそう願うばかりだった。

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