検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:25,675 hit

五十枚目っ! ページ1

______


みんなでのどんちゃん騒ぎも終わり、帰るときにはとっくに日が暮れていた。



「……A、一緒に帰る?」

「うん、帰りながら次のコラボの話とかしよーよ。」


なるせは少しびっくりしたような、安堵したような……そう。よくわかんない、みたいな顔であたしの方を向いた。




そりゃ、そうだよね。
変な噂流されて、コメントが荒れに荒れまくってるのに……。またコラボしよう、だなんて。



「あー…歌いたい歌とかある?」

「あるよ、アニソンで良いなら。」


最近はまったアニメのオープニングの曲…。


「恋愛系の曲じゃ無いならいいけど?」

「よっしゃぁ、全然恋愛じゃないよ!!」

「なんて曲? 歌詞調べとくから教えて。」


「あぁ、曲名……花丸◎日和だよ。」

「へ〜。調べとくわ」

「おうおう、そうしとけそうしとけ!」


ホントあれ、アニメもゲームも好き…


ゲームしたり、アニメ見てる暇あったら就活しなきゃいけないんだけどさ、めんどいじゃん?
疲れるしさぁ……。



大体あたしの友達働いてる人の方が少ないし!?
ていうか歌い手でCD売ったりライブしたりできるんだったらそれはもう職業じゃないの!?




まだあたしの領域じゃ、認められないかなぁ……。
実家帰ったらまた怒られるのかなぁ……。
もう実家での味方が犬のかさ君しかいないじゃん!!


「あー…就職したくなーい!! なるせもそう思わない?」

「何をいきなり……。ていうかなるせちゃんはケーキ屋でバイトしてる設定だから。」

「ふぅん……実家に帰ったら文句言われるんだ、『歌うなんて馬鹿らしいことしてないで就職しろ』って。」

「実家どこだったっけ?」

「千葉。
あたしは……ていうかみんなだけどさ、東京住まいじゃん? だから結構近いんだけど、あんまり帰ってない。」

帰りたくないし。
帰っても文句言われるだけだし、昔の同級生の姿に一々怯えてたら外にすら出れないし。

五十一枚目っ!→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , nqrse   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:亜蘭 | 作成日時:2017年5月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。