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Aサイド
一時間目が終わり、次は化学室へ移動になった。
私は真っ先に有栖の元へ向かう。
有栖は取り巻きに囲まれてたけど、私を見ると直ぐに輪から抜け出してきた。
有栖「Aちゃん、次化学室、一緒に行こ?」
『うん、私もそのつもりで来たの』
今までほとんど接点のなかった私達が仲良く?喋る様子を見て、取り巻きがびっくりしてる。
ま、そうだよね。
有栖はここの女子リーダーだから、私みたいな陰キャとはつるまないし。
このクラスには、楓乃グループ、有栖グループ、香澄グループがあって皆自分と似た系統の
取り巻きを持っている。
私はどこにも属さないぼっち。
普段は一人が楽だけど、今が別。
有栖「ねっ、ねぇAちゃん。ちょっと話したいことがあるんだけど、いい?」
2人で廊下を歩いてたら、急に有栖が言った。
おお、言ってくれてありがと。
私から言おうと思ってたよ。
有栖「ここの放送室誰もいないから、ちょっと来てっ」
言われるがままに放送室の中に連れ込まれ、有栖と向かい合う形になる。
めっちゃホコリまみれ。くしゃみが出そう。
『で、話って朝の・・・・・』
有栖「・・・うん。それなんだけど、誰にも言わないでほしい・・・・。
じゃないとさとみくんが・・・・」
うつむきながらボソボソと喋る有栖は、普通に可愛かった。
ま、さとみとのやりとり面白いし、チクっても私に得はないし。
『いいよ。誰にも言わない。けど、一つだけ条件がある。』
有栖「・・・な、なに?」
何を言われるんだろう、と身構えてる形の有栖。
大丈夫、簡単なものだから。
『私の前ではホントの自分でいること。』
私も有栖と仲良くしたいし。
有栖「そんなことでいいの?」
『うん。私ぶりっ子じゃない有栖の方が好き。』
有栖「・・・まぁ、あのキャラは自分でも結構痛いと思ってるけど。」
『でも幼馴染の私からして、さとみはそういうふわふわ女子好きだと思うけど。』
有栖「え、幼馴染なの?!」
あ。やべっ
ぶりっ子モードが解除された有栖は、目をギラつかせながら近づいてくる。
有栖「好きなタイプは?どんな髪型が好きなの?好きな食べ物は?好きな・・・」
『一回落ち着こ。』
やっぱ恋する乙女は最強なんだなー
ダナー
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花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年2月22日 15時) (レス) @page8 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
オオイヌフグリ(プロフ) - 面白かったです。応援してます! (2023年2月19日 18時) (レス) id: e0f8d1141d (このIDを非表示/違反報告)
オオイヌフグリ(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/hp/Suzuyui3/ (2023年2月19日 18時) (レス) id: e0f8d1141d (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - わわっ!面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2023年2月19日 18時) (レス) @page8 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - stxxxにタグを変えたほうがいいですよ〜 (2022年10月3日 17時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。 | 作者ホームページ:なっしんぐぅ
作成日時:2022年8月15日 17時