42. 翔太side ページ43
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佐久間の部屋に戻ると起きてた。
渡「佐久間、起きたんだ」
佐「翔太、おかえり。ごめんね、いつも迷惑かけてて」
渡「べつに迷惑なんて思ってないし。むしろ俺こそ迷惑かけてるし、、」
佐「翔太」
渡「なに」
佐「ここ来て」
足の間に座らされていきなり抱きしめられる。
渡「……」
佐「なんかもう疲れちゃった……」
渡「ｷﾞｭｯ……」
佐「ｸﾞｽｯ……つかれた…つかれた…つかれた……ｸﾞｽｯ…もうむりっ……生きたくないっ……ｸﾞｽｯ……」
渡「ｷﾞｭｯ……生きてよ。俺佐久間いなくなったら死ぬから」
佐「ｸﾞｽｯ…でもつかれたのっ…！ゆるしてっ……ｸﾞｽｯ…俺にはもう無理だよっ！ｸﾞｽｯ……ここにいる資格なんてないっ！ｸﾞｽｯ……」
渡「疲れたなら休めばいいじゃん。ふっかなら許してくれんじゃねぇの？あのふっかだよ？佐久間が無理なら俺が佐久間の代わりになる」
佐「しょ、た……ｸﾞｽｯ……」
渡「俺だってこんなだけど高３だし少しは頼ってよ。」
佐「ｸﾞｽｯ……たよってるよ…ｸﾞｽｯ……俺が部屋から追い出さないのも翔太にいて欲しいからっ…ｸﾞｽｯ……だれかにあまえたかったのっ……ｸﾞｽｯ……」
渡「佐久間……」
佐「ｸﾞｽｯ……なきやめないっ……ｸﾞｽｯ……」
渡「泣けばいいじゃん。気済むまで」
佐「うるさくなるよっ……ｸﾞｽｯ…」
渡「いいよ」
佐「ｳｩｩｩ……」
声を上げてなく佐久間。
ほんとに大人かって思うけど、佐久間も過去に色々あったんだろうし、聞く気はないけど何かのタイミングで過去のことでも思い出したんだろう。
俺は、俺らはずっと佐久間の味方だ。
少しぐらい弱音吐いてもいいじゃん。
一人で抱え込むから疲れんだよ。
誰だってひとりじゃない。
家族や友達がいる。
佐「ごめん。楽なった。ありがとう」
渡「ん、」
佐「っし。顔洗ってくる。服ごめん、着替えてきな？」
渡「うん」
着替えて佐久間の部屋に戻る。
佐「……」
楽なったと言ってもまだつらいんだろうな。
佐「はぁ……」
渡「大丈夫？」
佐「ちょっとお腹きついだけだから」
佐久間のお腹に手を当てたら下の方が異様にポっコリしてる。
佐「へへっ、便秘かも」
渡「笑い事じゃないだろ」
佐「無理やり出すの痛いもん……出ないし。」
渡「佐久間、オムツ履いて」
佐「……見ないで」
渡「ん」
背を向ければ着替える音が聞こえる。
佐「ｷﾞｭｯ……」
渡「お腹さするから前に来て」
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作者名：聖奈
| 作成日時：2020年5月13日 13時
