37. 佐久間side ページ38
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部屋で書類整理とか諸々やってたら康二をおぶって翔太が来た。
まさか来ると思ってなかった笑
話し聞けば俺の部屋の方がいい気がした。
アイス枕と冷えピタ、スポドリを持って戻る。
翔太に抱きついて寝てる康二。
佐「甘えたくなっちゃったか。」
冷えピタを貼り替えてそっと布団に寝かせる。
佐「ありがとね」
渡「ん、俺リビング行くわ」
佐「うん」
康二、早く良くなるといいね。
夜、未だに下がらない康二。
宮「風邪だったら佐久間完全移るな」
深「たしかに」
宮「俺の部屋に連れてくわ」
深「舘さんも油断しないでね」
宮「うん」
俺だって毎回移るわけじゃないのに！
俺だって看病したーい……
深「ラウ、どうしたの？」
ラ「こーじくんいない……」
深「あ、一緒に寝よっか？」
ラ「うん……」
目擦りながら降りてきたラウ。
はぁ……俺は頼りないってわかってる。
役立たずなのも知ってる。
でも、べつに看病ぐらいさせてくれたっていいじゃん。
佐「俺はいなくてもいいのかな……」
誰もいない廊下で呟いた声は虚しく消えていった。
ﾊﾞｼﾝｯ……
ふと目をやったペン立てにカッターが立っている。
……いたっ…でも、、
佐「きれい……」
たらぁーと垂れてる血をただただ眺める。
ｶﾞﾁｬｯ……
阿「さくまぁ……」
佐「っ！」
岩「……佐久間」
ｶﾁｯ……
岩「なにやってんの……亮平、ふっかと舘さん」
阿「わかった！」
岩「垂れてんじゃん。なにやってんだよ」
佐「やめてっ！」
岩「は？血出てんだからあんま下げるな」
佐「俺はいらないの！ここに必要ない！」
岩「何言ってんの」
深「ど、佐久間」
佐「おれはっ…ここにいてもっ…いなくてもっ…かわんないのっ！」
宮「……ｷﾞｭｯ…」
佐「やめてっ……」
宮「それって、康二を俺の部屋に連れていったから？」
佐「ち、ちがうっ！」
宮「佐久間、少しだけ話そうか？」
佐「っ……」
宮「照、康二お願いしてもいい？俺の部屋で寝ていいから」
岩「おう。亮平は？」
宮「押し入れに布団入ってるから」
岩「ん、亮平行くよ」
阿「うん。」
深「はい」
宮「ありがとう」
ﾊﾞｼﾝｯ……
宮「なんでこんなことしたの」
佐「……やりたかったから」
宮「俺ら決めたよね？自分で自分に傷つけないって。忘れたの？」
佐「っ……」
宮「はい、おしまい。」
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作者名：聖奈
| 作成日時：2020年5月13日 13時
