26. 翔太side ページ27
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保健室でお昼を食べた。
保先「保健室登校しない？」
渡「え？」
保先「ここの隣一応カウンセリング室なんだけど、違うとこでカウンセリングしててここ誰も使わないのさ。だから、もし翔太が来る気あるなら自由に使ってくれていいからさ」
渡「……」
保先「担任にも言われたんだよ。俺にはどうこうできないから頼むって。」
渡「けど、授業」
保先「俺に任せな」
渡「へ？」
保先「一応、教師免許持ってて全教科教えれるから」
渡「……お願いします」
保先「任せなさい」
渡「ふふ」
保先「やっと笑った」
渡「え？」
保先「今日、悲しい表情と泣き顔しか見てないから」
渡「泣き顔っ……」
保先「バレてないと思った？」
渡「……ｺｸﾝｯ…」
保先「そっかー。最近ふっかに会ってないなぁ」
渡「え、ふっかって……」
保先「深澤辰哉。知ってるしょ？」
渡「はい」
保先「同級生でさ、唯一俺の味方してくれたやつなんだよ」
渡「味方？」
保先「俺も、いじめられっ子でさ。うちは父子家庭でさ、父ちゃんしかいないって言うのが珍しいせいなのかいじめられて、その時助けてくれたのがふっかで今もたまに連絡とってんだけどさ」
渡「……」
保先「いじめってさ、やってる側は悪気ないからさ。やられてる側の気持ちなんてわかんないんだよね」
渡「……あ、昼休憩終わりだ」
保先「帰り、送るよ。ふっかに会いたいし」
渡「はい」
保先「ここ？」
渡「はい」
佐「翔太、おかえり。あ、颯馬」
渡「……」
佐「まさか、」
保先「翔太の保健室の先生やってる」
佐「えぇー！」
ラ「だれぇ？」
渡「あ、ラウ」
保先「こんにちは。かわいい笑」
ラ「んきゃ！」
どっから声出てんの笑
ｶﾞﾁｬｯ……
深「ど、颯馬じゃん！なんでここに？」
保先「そう。肝心なこと忘れてた。翔太、膝ひどく擦りむいてるからちゃんと手当してあげてね」
深「お、おう。でも、なんで翔太と？あれ、保健室の先生って……」
保先「俺だよ？」
ラ「しょぴ、ブランコ」
渡「ちょ、待て待て」
深「翔太、リュック貰うよ」
渡「ん、」
深「おも…」
宮「今からブランコすんの？」
渡「そこにふっかと佐久間いるから大丈夫」
宮「誰かきてんの？」
渡「保健室の先生」
宮「と3人で話してんの？」
渡「うん。ふっかと知り合いらしいよ」
宮「あ、颯馬？」
渡「うん」
宮「翔太んとこだったんだ」
岩、阿「ただいまー」
渡「ラウ。中入るか」
ラ「まだやる！」
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作者名：聖奈
| 作成日時：2020年5月13日 13時
