sing31 ページ32
『…………もう駄目』
数日前に合わさったはずの合唱は、あの一回きりで
またバラバラになってしまった。
これには、合唱部員も困り顔で
どうしたらいいのか分からなくて、とりあえず泣いてみた←
快「A、泣きやめって………」
廉「俺が悪かった。ごめんな………」
私が泣き出した事で、とっさに慌てだした部員たち。
何だか申し訳ない気もしたけど、もう限界だ。
そもそも、子供に老人に高校生。
この組み合わせが上手くいくはずがないんだ。
でも、これが有明先生だったら？
……………絶対、まとめちゃうよ。
なんだかんだで、あの先生はすごいんだから。
有「A、よく頑張ったな」
『へっ…………ま………幻？』
頭にポンッと置かれた手に、伏せていた顔を上げると有明先生がいた。
でも、今有明先生は謹慎中でここにいるわけなくて………
有「本物だ(笑)」
『えっ、なんで………』
有「………さぁ、なんででしょう」
同じ目線に合わせて喋ってくれる有明先生は、いつもの有明先生より優しかった。
私は、溜まっていたものが全て溢れ出して、泣き止んだのは10分後だった。
_____________________________
真「すごいね、先生………」
『うん………。やっぱり、敵わないや……』
有明先生が来てから、合唱の流れは良くなった。
子供も老人も私たちも、気づけば皆が笑顔で歌っていた。
真「あっ…………」
『……………小山田さん』
気づかれないように扉の影から、ひっそりと見ていた彼。
私たちと目が合った瞬間に、身を引っ込めてしまった。
真「あっ、まって！小山田さん！」
それを逃さないように真琴が腕を掴んだ。
小山田さんは、驚いたようで目を丸くしている。
『一緒に……一緒に歌いませんか？』
真「みんな、待ってますよ」
小「で………でも………」
真「大丈夫です。さっ、行きますよ？」
不安な表情の真琴につられて歩いていく小山田さん。
ちらちらと振り返りながら助けを求めてくるが、私は気づいてないフリをした。
ごめんね、小山田さん。
でも、今が貴方が変われるチャンスだと思うの。
歌を嫌いになれなかった。
だから、真琴が歌った時に反応したんだよね。
本当は皆と歌いたかった。
そう思うなら、やった方がいい。
それが叶うのは、今回しかないと思うから。
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和乃(プロフ) - はじめまして！表コー大好きだったのですごく楽しみです！大変だとは思いますが、更新頑張ってください。応援しています！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 49507db695 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - 早く見たいな (2016年6月12日 20時) (レス) id: 5826f5c22c (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - オモコー好きだったのでものすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年1月3日 14時) (レス) id: 4223ed43a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆★ハニー★☆ - わわわわわ〜！感動しました！書き方も上手であこがれます(#^.^#)表参道高校合唱部の良さがよく出てます！更新、これからもがんばってください(*^。^*) (2015年11月10日 18時) (レス) id: 7772aba66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2015年10月24日 21時
