昔話をしよう 2 ページ41
「それに、つまらないはずないよ。イソップくん、素敵な人だもん」
「…理由になってない。な、なんでそう言い切れるの。なにも、知らないくせに」
「私のこと、本気で追い出せたはずなのに、追い出そうとしなかったでしょ？知らないことは、これから知っていけばいいだけだよ」
「……」
「あとね…単純に、私が一緒にいたいから…。貴方と、仲良くなりたいからここに居るの。それじゃあ駄目？」
「…だ、めじゃ…ない」
「よかったぁ。これで駄目って言われてたら悲しくなっちゃうところだったよ〜」
「…ねぇ」
「うん？」
「…僕で…いいの…？」
「うん。貴方だから、だよ」
それからというものの、イソップに私の気持ちが伝わったのか、彼と私は仲良くなった。
「も〜遅いよイソップ！早く早く！」
「ま、まってよAちゃん…！こ、こわいよ…」
遊ぶときにはよく、木に登ったりもした。どんどん登っていく私に、イソップは不安そうに下から声をかけた。彼は木に登るのが怖いのか、手足が覚束ない。
「しょうがないなぁ。ほら、手出して」
「うう…ごめん、Aちゃん」
「私の方こそ、ごめんね。イソップが嫌なら、もう木に登るのはやめよっか」
「…ううん。Aちゃんが好きなものなら…僕頑張る…」
イソップはあまり運動が得意ではないようだった。なのに、無理して私に合わせようとするから、申し訳なくなって、それ以降木登りをしなくなった。絵を描いたり、花畑で遊んだり…時にはイソップが練習している化粧をしてもらうことが増えていった。
時折、イソップはもじもじして何か言いたそうで、どうしたのと聞くと「な、何でもないよ」と誤魔化されることが多くなっていった。そうしてイソップと遊んでいるうちに、学校の子とは遊ぶ機会は減っていった。
だからなのだろうか。
「イソップ！おまたせ」
「ううん。全然待ってな………」
「おいA！」
学校が終わってすぐ、よく待ち合わせをしている場所でイソップと合流すると、以前はよく遊んでいたクラスメイトである少年に話しかけられた。少年はつかつかと歩み寄ってくると、びくりと震えたイソップを一瞥した。
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塩わさび - アリスさん» な、内臓？！！こんな作品でもそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)更新がんばります！ (2020年2月11日 19時) (
レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - ハルさん» わーん（ ; ; ）ありがとうございます！！更新がんばります…！！ (2020年2月11日 19時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 塩わさびさん!ヤバイです!推しパラで内臓数個割れました!これからも更新頑張ってください!応援してます(｀･ω･´)ゞ (2020年2月9日 7時) (レス) id: e1cd416983 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - テストお疲れ様です！更新楽しみにしてます！ (2020年2月8日 22時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - イヴさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2019年12月14日 1時
