解読に集中して！ 4 ページ22
「も、もうちょっと優しくしてください…！」
「精一杯優しくしてますよ。それはそうと、Aさん。スカートがめくれて下着が見えていますが」
「！？うそ！？」
「嘘です」
ジャックさんに指摘され、スカートを抑えると殴られた。完璧油断した。その間に一台あがる。
「卑怯者！！殺人鬼！！変態似非紳士！！」
「変態は余計でしょう！？それに、騙される方が悪いんですよ」
ジャックさんは鼻歌を歌いながら私を風船にくくりつけると、近くにあったチェアに座らせた。瞬間、どろりと体が溶け始める。ジャックさんは「Aさん、また遊びましょうね」と私に背を向けると何処かへと歩いていく。
視界が真っ暗になると体が前のめりになるのがわかった。倒れる、と思うのと同時に誰かに抱きしめられる感覚がする。「A、お疲れ様。大丈夫？」と耳元でノートンさんの声が聞こえた。
「の、ノートンさん！？すみません、大丈夫です！今どきます！」
「あ、待って。いまはイソップがチェイス中みたいだから、その間に治療をしよう」
どうやらジャックさんはイソップのほうに行ったらしい。『ハンターが近くにいる！』とイソップからチャットが来ていた。
あたりを見渡すとどうやらアスレチックだった。隅っこのほうに移動し、ノートンさんに治療してもらう。さきほどまで浜辺でチェイスしていたのに、どうしてここにいるのだろう。
私の心情がわかったのか、ノートンさんは答えてくれた。
「イソップの能力みたいだね。どういう原理かはわからないけれど…チェアに座らせられたら救助にいかなくていいみたいだ」
「そうだったんだ…。あ、治療ありがとうございます」
「いえいえ。…敬語を使わなくてもいいよ。そのほうが話しやすいし」
「そうだね…！」
暗号器はあと2台。いつの間にかイソップはあと一回攻撃されたらダウンしそうなので、私の外在特質を使っておく。
残り2台だし、解読速度も早くなるのでひとまずノートンさんと一緒に解読することにした。
「治療しなくて大丈夫？」
「大丈夫だよ。…あの、ノートンさん」
「ん？」
「私は、この荘園に来る前の記憶がなくなってて…。あまり覚えていないの。ノートンさんは、以前の私に、会ったことがあるの？」
「…うん…まあ。でも、僕の気のせいだったかもしれない」
「え？」
「以前…あの事故のときのことを聞きに来たときに会った貴方は、もっと冷たそうな人だったから。違う人かもしれない」
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塩わさび - アリスさん» な、内臓？！！こんな作品でもそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)更新がんばります！ (2020年2月11日 19時) (
レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - ハルさん» わーん（ ; ; ）ありがとうございます！！更新がんばります…！！ (2020年2月11日 19時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 塩わさびさん!ヤバイです!推しパラで内臓数個割れました!これからも更新頑張ってください!応援してます(｀･ω･´)ゞ (2020年2月9日 7時) (レス) id: e1cd416983 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - テストお疲れ様です！更新楽しみにしてます！ (2020年2月8日 22時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - イヴさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2019年12月14日 1時
