はじめまして 2 ページ3
「それとも…何でも教えてくれるというのは嘘ですか？」
「そりゃあわかる範囲なら教えますけど……ごめんなさい、まだ部屋に入れるのはちょっと…」
「ん？」
「え？だ、だから、部屋に入れるのは……」
「ん？」
こわい。
イソップさんは私の差し出した手を、自分の両手でぎゅっと握り締め、聞こえなかったとでも言うようにずいっと顔を近づけてきた。自然と距離が近くなる。
隣にいたトレイシーちゃんが、もしかして知り合いだったりして、とびっくりしていた。
「彼、社交恐怖じゃなかった？」
「お〜新人、お熱いねぇ」
「イチャつくなら他所でやれよ」
マーサちゃん、カヴィンさん、ナワーブの順でやいのやいのとさわぐ外野に頭が痛くなる。好き勝手にいいやがって、と内心毒づく。特にカウボーイのカヴィンさんは楽しそうにこちらをみていた。
「そうなのかなぁ………。ごめんなさい、荘園に来る前の記憶が何故かなくなってて…あまり覚えてないの。イソップさん、もしかして、私達知り合いでした…？」
「知り合い……知り合いといえばそうなのか………。……。いえ、いいんです」
「え？」
「Aさんにも色々ありますよね」
うんうんとイソップさんは勝手に話をすすめ、マスク越しでよくわからないが、納得したような表情をした。ついでに、部屋に来るのを諦めてくれないだろうか。
そう思っていると、イソップさんはマスクを外し、
「Aさん、」
べろり。と私の手を舐めた。
誰の手を？私の、手……を……。
「あーｯｯｯ？！？！！ちょっと？！イソップさん！？」
「ワァオ、大胆」
「はなし………強ｯｯ！！力強い！折れる折れる！トレイシーちゃん！笑ってないで助けてよ！」
「ボク非力だから無理だもーん」
何とか離してもらおうと、腕を引っ張るが細身の割に力が強かった。助けを求めたが、トレイシーちゃんは飽きたのか、エマちゃんたちの方へと向かっていった。イソップさんはイソップさんで「Aさんの手は冷たいですね…」とかなんとかいっている。こわい。
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塩わさび - アリスさん» な、内臓？！！こんな作品でもそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)更新がんばります！ (2020年2月11日 19時) (
レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - ハルさん» わーん（ ; ; ）ありがとうございます！！更新がんばります…！！ (2020年2月11日 19時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 塩わさびさん!ヤバイです!推しパラで内臓数個割れました!これからも更新頑張ってください!応援してます(｀･ω･´)ゞ (2020年2月9日 7時) (レス) id: e1cd416983 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - テストお疲れ様です！更新楽しみにしてます！ (2020年2月8日 22時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - イヴさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2019年12月14日 1時
