反省するんだ 3 ページ14
どうやら私の記憶を思いだすには、背景推理というものを進めなければならないらしい。しかし、それをすすめるには、仲間にも迷惑をかけるし、今の私にはなかなか難しいのだ。
だから、失血死するほうが手っ取り早いし、私が身代わりになれば時間も稼げ、勝利へと導くことができる。その隙に仲間が逃げられるのでハンター達は、私を放っておいて、よく失血死にさせるのだ。あぁ、でもジャックさんは紳士だから、ちゃんと吊ってくれるな。
失血死は、とても苦しくて痛いから仲間たちは私が率先して犠牲になるのに、あまりいい顔をしない。この行為をしている理由を、彼らは知らないから、このゲームが終わったあとも、怒られてしまうのだろう。
「これはただの……記憶を思い出すための……行為なの……」
必安さんは私の言葉を聞いて息を呑んだ。それから私に異常なものでも見るかのような視線を送る。
「わた…しは…しになれて…るから………いいの………」
「納棺師の彼が聞いたら怒りますよ」
どうしてそこでイソップが出てくるのだ。私がそう言いたいのがわかったのか、必安さんは「彼、貴方のことを一番に気にかけてるではないですか」という。
「イソップは……ただ単に…私に…母性を求めているだけです、よ…」
「やれやれ、彼も報われませんね…」
必安さんはため息をついた。その姿は、手のかかる子供たちを見る親のようだ。そう思っていたのが、思わず口からぽつりと出ていたみたいだ。
「…白無常さん、お母さんみたい……」
「はい？」
「いいいたいいたい、ごめんなさい！グリグリしないで！」
グリグリと必安さんは手のひらをおした。彼は謝罪に満足すると、「今度言ったら尻叩きの公開処刑です」と言う。恐ろしい。二度と言わないことにしよう。
「Aさん」
「…あ、謝ったじゃ…ないですか……。もしかしてまだ…怒って…ます？」
「怒って………。…そうですね。えぇ、怒ってます」
「どうして……？」
「その様な理由での自己犠牲は許せません。利用されているようで興が冷めますし……何より、貴方が心配です」
「…ハンター、なのに？」
「おかしな話ですよ。…けれど、貴方には不思議と、死者や生者のどちらも理解してくれるような、安心感があります。だからなのでしょうね。…ほら、無咎もそう同意してますよ」
必安さんが持っていた傘が、言葉に答えるようにカタカタと揺れる。
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塩わさび - アリスさん» な、内臓？！！こんな作品でもそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)更新がんばります！ (2020年2月11日 19時) (
レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - ハルさん» わーん（ ; ; ）ありがとうございます！！更新がんばります…！！ (2020年2月11日 19時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 塩わさびさん!ヤバイです!推しパラで内臓数個割れました!これからも更新頑張ってください!応援してます(｀･ω･´)ゞ (2020年2月9日 7時) (レス) id: e1cd416983 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - テストお疲れ様です！更新楽しみにしてます！ (2020年2月8日 22時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - イヴさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2019年12月14日 1時
