話し合いましょう 4 ページ11
「僕は、二人の今後のことについて、ちゃんと話し合っておいたほうがいいと思うんです」
「は、はぁ…。なんで話し合う必要があるんでしょうか…」
「あぁ、なるほど。流石Aさん。通じ合っている僕らには必要ないと」
「………ｿｳﾃﾞｽﾈ」
手を貸して、早く！という状況はまさにこのことだろう。チャットがあったら打ちまくりたい。
「では今後のことについて考えるのはやめましょう。最近思っていたのですが、僕達、呼び方を変えたほうがいいと思うんです。とりあえず僕のことは呼び捨てで呼んでください」
「…それは…もうちょっと仲良くなってから…」
「は？」
「だ、だから…」
「は？」
「はいはい呼びます呼びます！呼べばいいんでしょ！………イ…イソップ」
「………」
彼の望みどおり呼び捨てで呼んだが、反応がない。どこか遠くを見たまま黙り込んでいた。そっちが要求してきたのに気に入らなかったのだろうか。何なんだ、本当に。
「イソップさん？」
「もう一度」
「…え？」
「もう一度、僕の名前を呼んでもらえませんか」
いつになく真剣な顔で、私の顔を見つめるものだから驚いてしまう。一体どうしたのだろう。
「…イソップ」
「……………………なんだか。………なんだか、新婚さんみたいですね」
「え、ちょ、ちょ、どうしたんですか？！！」
ぽろり、と涙を流しながら、いつもどおりのことを言うので驚いてしまう。本当にどうしたのだろう。イソップさんは、「何でもないですよ。ただの目から出た唾液です」というが、何でもないわけ無いだろう。唾液ってなんだよ。
こういうとき、どうすればいいのだろう。とりあえず、小さい子にするように頭を撫でたら余計にぼろぼろと泣かれてしまった。
「おい。何新人を泣かせてるんだよA」
「ナワーブ！」
どうしようかと悩んでいると、いつのまにかナワーブが来ていた。どうやらゲームのためにイソップさんを呼びに来たらしい。
「そんな調子で大丈夫なのかよ」
「ご心配なく。それよりも、僕は泣かされるより、Aさんをなかせたいです」
「お前な……。そんだけ軽口叩けるなら大丈夫そうだな」
「ほ、本当に大丈夫ですか…？」
「大丈夫ですよ。心配してくれるんですね。さすがはAさん」
おらいくぞ、とナワーブに連れられ、振り向きざまにイソップさんはそう言って食堂から出ていった。(「俺も心配してたんだけど」とナワーブも言っていたが無視されていた。)
「……本当に、何でもないですよ」
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塩わさび - アリスさん» な、内臓？！！こんな作品でもそう言ってもらえて嬉しいです(*´∀｀*)更新がんばります！ (2020年2月11日 19時) (
レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - ハルさん» わーん（ ; ; ）ありがとうございます！！更新がんばります…！！ (2020年2月11日 19時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 塩わさびさん!ヤバイです!推しパラで内臓数個割れました!これからも更新頑張ってください!応援してます(｀･ω･´)ゞ (2020年2月9日 7時) (レス) id: e1cd416983 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - テストお疲れ様です！更新楽しみにしてます！ (2020年2月8日 22時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび - イヴさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 8b57fbd319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2019年12月14日 1時
