なんでも知ってる。 ページ6
『えっとね〜、まず君、福地桜地、異能力は武器の性能を100倍にする能力で、フョードルドストエフスキー、異能力はよくわからないけど、触れた相手を殺す?のかな、異能力名はわかるよ、罪と罰。それからニコライゴーゴリ、異能力は空間接続。許容範囲は30メートルくらいまで、シグマ、異能力は相手の知りたいことと自分の知りたいことを交換する能力、あとは…ブラムストーカー、彼は吸血鬼で、異能力はよく分からない。あ、あと〜、異能力のない世界を作るためにテロをするんでしょ?』
今わかることを全て話した
すると福地くんはガッハッハと笑って凄いと褒めてくれた
褒めてくれることはほぼなかったから嬉しかった
「どうしてそこまでわかる?調べても出てこないのだぞ?」
『…推理みたいなものだよ。その場に直接行くこともあるけどね。あと正直言って福地くんは強すぎる。負けたことがないと言っていたけど、それは違うのだろう?この世で負けたことのない人はいないんだ。そう思って一回だけ戦場に行ったことがあったんだ。そしたら君の異能がわかったんだよ』
僕は出来損ないだから、これくらいわかること、褒めてよね
「凄いな、本当に!なぁ、わしと組まんか?ちゃんと言えば、天人五衰と組まないか?」
そんなことを言われるものだから吃驚したよ。2回目だね
『手を組む?んー、僕に利益があるならいいよ』
「お主の願いは分からん。だが、お主、ここに来たということは探偵社で何かあったんだろう?だから探偵社を潰す。テロを起こすときに探偵社がテロリストだと言うのだ」
『なら僕の願い、君にだけ教えてあげるよ!僕は_________
愛されたい』
本当のことを言った。
生まれた時からそうだった
愛されなかった僕だから愛されたいと思った
「ガッハッハ!!それだけか?愛されたいなんて、簡単なことだ!!天人五衰にでもいいなら、愛されてみるか?」
そうだ。天人五衰でもいい。愛されたい
誰でもいいから愛されたい。僕を褒めて。抱きしめて。
あわよくば僕にハマってくれよ
『嗚呼、それだけでいい。天人五衰でもいいから愛されたい。愛してくれるのなら僕はテロでもなんでも起こしてあげる。情報だって、地の底からでも持ってきてあげるよ』
「なら交渉成立だな。明日、わしがお主の部屋に行くから、準備をして待っとけ」
やっと。やっと愛してくれる。
『わかった』
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作者名:ゆき | 作成日時:2023年1月15日 23時