43.仲間 ページ5
初戦は順調に進み、烏野の勝利で終わった。
試合後に池尻から「沢山勝てよ」という言葉をかけられて、より一層気合が入る。
２試合目のスターティングは初戦と同じでいくと烏養から指示が出たところで一旦休憩に入った。
２階席へ行くと、マネージャーの二人がケータリングのお弁当を用意しているところだった。
『あっ、皆さんお疲れさまでした〜』
ニコニコで手を振ってくるAを見て皆和む。
((やっぱウチのマネージャー、レベル高ッ…))
「Aちゃん、お弁当食べ終わったら一緒に追加のドリンク作ったりしようか」
『はい！ありがとうございます』
二人が話す様子を見て田中と西谷がデレデレしていると澤村が「さっさと食え」とお弁当を押し付けた。
お弁当を食べている途中、東峰が「なあ、A」と話しかける。
口元に手を当ておかずを飲み込み「どうしました？」と言うと「大地から聞いたんだけど、セッターの前はエースだったんだな」と言う。
『あ〜、中１の時ですね』
「その…強力なブロッカーがいた時ってさ、どうやって切り抜けてた？」
東峰がそう聞くと一気に皆の視線が集まった。
特に３年生組や西谷は真剣な眼差しを向けている。
『……気合い…ですかね』
涼しい顔で「力技でぶち抜いてたと思います」と続けると烏野メンバーがいる周辺は静まり返る。
「君、わりと脳筋なんだね」
『のっ、脳筋？！なんかそれ久々に言われた！』
「ﾌﾊｯ、言われたことあるんだ」
月島に揶揄われムッとした後、東峰の方へ向き直り「あと、仲間」と付け足す。
『エースって…響きからしてカッコいいしそう呼ばれるだけのパワーや存在感もあるけど、一人じゃ戦えないから。仲間のこと信じて頼ってなんぼだと思います。旭さん自身めっちゃすごいですけど、他の皆さんもめっちゃすごいじゃないですか』
東峰は口を開けたまま静止。
他の部員たちが感嘆の声を漏らしたり瞳をキラキラさせたりすると、Aはハッと我に返り「また私は先輩に向かって生意気を…！すみません！』と頭を下げる。
そんなAの肩に澤村がぽんっと手を置き「さすが」と一言。
「ありがとうな」
東峰も先程より柔らかい表情でお礼を言い、他の部員たちの表情も明るくなった。
・・・・・・・・・・
何年も前の話ですが、私がバレー部員だった頃は大会のお弁当がケータリングだったので、皆んなにも食べてもらいました(＾＾ω)
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花雪(プロフ) - ぴかちゅうさん» わー！コメントありがとうございます😭🙏🏻スガさん、カッコよくて優しくてお茶目で素敵ですよねー✨これからも楽しんで書いていきます！^_^ (3月30日 0時) (
レス) id: a8344563be (このIDを非表示/違反報告)
ぴかちゅう(プロフ) - 菅さん推しにはたまらないです🥹 更新とっても楽しみにしています！ (3月29日 23時) (レス) id: b911419e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花雪 | 作成日時：2024年3月27日 17時
