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表情豊かな君 ページ21

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「 …A?なんで?」

『 うっ……言わなきゃ駄目ですか… 』

少し俯き気味のAの顔を覗き込む様に少し屈むと瞳を潤わせ上目遣いになるAを見て心臓がギュッと掴まれた気がした。これはどんな男でもこんな顔が整ってる子が可愛らしい顔で上目遣いをしてくれば心臓を掴まれても仕方無いだろうと何故か自分を説得する。俺が聞きたいとでも言うように目を逸らさずじっと見ていると観念したのか口を開いた。

『 や……夜久さんの好物…だから……練習しようかなっ……て……思ったんですっ!』

「 っ… 」

恥ずかしさからか最後は少しヤケクソ気味に声が大きくなっていた。" うぅ… " と唸りながら顔を両手で覆うも耳迄真っ赤なAの照れが移ってしまいそうになる。これはやばい。1週間前に出会って会話したのも数えられるぐらいで、それだけなのに自分の好物を練習しようと料理雑誌を手に取るとか凄い勢いで俺に懐いてくれてるんだと思って嬉しくなった。口角が上がってしまうのを見られないように手の甲を隠すように口元に持っていく。少し深呼吸をしてもう一度Aに目を向けると眉を下げ心配そうに此方を見ていた。俺が何も言わないから不安になったのだろう。

「 ふっ……楽しみにしてっから今度作ってくれよ 」

Aの頭をポンッと軽く撫でてやるとパアァと音が鳴った様に顔を明るくさせたのを見て此方も頬が緩んだ。やっぱり妹気質なのか母性本能を擽るのが上手いのか、男をドキッとさせるのが上手そうな顔なのにと失礼な偏見を頭に浮かべながら嬉しそうなAを見て満足した。

『 任せてください!めちゃくちゃ美味しいの振る舞いますからね!』

得意気そうなAと一緒に俺のおにぎりも選び、黒尾達が待ってる店の外まで足を進める。" はいはい " と笑いながら出て来た俺達を見て黒尾がまた驚いた様な反応をするから勝ち誇った気になってしまった。

「 A、あんま変な絡み方すんなよ 」

『 してないけど!』

今度は黒尾とAが俺らの前を歩きながら攻防戦を繰り広げて居た。食べ歩きながらそんな2人を見ていると研磨が横でまたゲームをしだし「 危ねーぞ 」と声を掛けると画面から目を離さずに口を開いた。

「 ……夜久くん、Aともう仲良いね 」

「 なんかめちゃくちゃ懐いてくれてるっぽいわ 」

また山本が不満そうに横で騒いでいるのを無視しながら先程のAとの会話を思い出して頬が緩んだ。



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omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» またコメントしてくださるなんて嬉しいです🥲💗 細かく書くのが好きでなかなか時間が進まなくてすみませんが気長に緩くお楽しみください😭💗 (3月23日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜〜😭😭続きめちゃくちゃ気になりますいつも更新楽しみにしてます‼️‼️💖💖 (3月23日 23時) (レス) @page45 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
omo(プロフ) - 天ヶ瀬さん» ありがとうございます🥲こんな早くコメント頂けると思ってなかったのでとっても嬉しいです😂💗きゅんきゅん目指して頑張るのでこれからも宜しくお願いします😆✨ (3月6日 23時) (レス) id: 7819485fc9 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - もうすでに大好きです😭😭やくさん大好きなので嬉しいです更新ありがとうございます😭💗 (3月6日 21時) (レス) @page3 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:omo | 作成日時:2024年3月6日 1時

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