Mafia . 5 ページ7
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今度は投げてやった。
赤は近くの棚に身体をぶつけて、その場にズルズルと座り込む。
その場にズルズルと座り込んだ赤の側に、青と緑が急いで駆け寄る。
俺は席に着き、飯を食う。
すると、桃色が「オジサンのとこに帰りたいよぉ…」と泣きながら言った。
隣にいた黄色も、釣られてポロポロと涙を零しはじめる。
『そのオジサンのとこに帰りたいなら帰れば?俺は止めない。』
と俺が言うと、桃色は目を見開いて俺の方に顔を向ける。
桃色だけじゃなく、緑や青、紫、黄色、赤以外の奴等が俺の方に顔を向けた。
『そんなに嫌なら出ていけばいい。忙しいから面倒見れないし。それに子供嫌いだし。でも忘れんなよ。
お前等は、その大好きなオジサンに捨てられたってことを』
それだけ言って、自室に戻った。
自室に入り、クローゼットの中からお気に入りの黒のコートを取り出す。
黒のコートをメイドに持たせて、近くの棚の下に置いてあった鞄を取り、コートを持ったメイドを連れて玄関に向かう。
そして、お気に入りの革靴を履いて、コートを着る。側に置いておいた鞄をメイドから受け取り、行ってきますと言ってから俺は家を出た。
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side トド松
『そんなに嫌なら出ていけばいい。忙しいから面倒見れないし。それに子供嫌いだし。でも忘れんなよ……お前等は、その大好きなオジサンに捨てられたってことを』
怖そうな人に言われて、あぁ、これは夢じゃない。現実なんだ、と理解した。
本当はこんな所来たくなかった。
マフィアのとこになんて来たくなかった。
でも、ここ以外帰る場所なんてない。
オジサンのとこにはもう帰れない。
ねぇ、オジサン。
なんで、この人なの?
僕達に、この人から何を貰えばいいの?
何を、学べばいいの?
僕達が、" 貰う、学ぶ、与えられる "のではなく、
" 与える " 側になることを、
この時の僕達は知らない。
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ミクス - エ?何コノ話? 物凄くいいですね!私にもこんな文章力があれば…! ていうか本当に良い話ですね!クズマフィア?変な愛情植え付けられたただのイケメンジャマイカ! (2018年10月29日 20時) (レス) id: 589b89f7ba (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - 白雪?さん» コメントありがとうございます!私もメイドさんとくっつけたいなって思いながら書いてます…← (2018年4月28日 22時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - 、、、もうメイドさんとくっついてよ、、、切ないよ、、、 (2018年4月27日 20時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
?___ニャチャ??*????(プロフ) - おみやさん» 待ちます!!待ちます!!ずっと待ってます!!!!!!!!!!!!!!! (2018年4月5日 19時) (レス) id: b942457534 (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - ?___ニャチャ??*????さん» コメントありがとうございます!大好物ですと…!?あ、あ、死なないでください!笑 亀更新ですが気長に待って頂けたら嬉しいです…! (2018年4月5日 16時) (レス) id: b5c4769cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おみや | 作成日時:2013年10月5日 22時