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二十五 ページ26

Aside


『つ、疲れた……』


最後の一軒を終えて、私は外に出るや否や今まで取り繕っていた笑顔を崩した


外面が良くするのってこんなに大変なの…


こんなことを毎日続けている全テイワットの商人達を心から尊敬した


それに、最初の一軒は事がスムーズに運んだのだが…


二軒目がこれまた大変で…


お得意様と話しているとその息子だという人が影から私たちの会話を聞いていたらしく


挙げ句の果てに私を気に入ったからこの後夕飯でもどうだと言い出してしつこい勧誘をやんわりと断ってきたのだ


『ほんとにしつこかった……早く帰って休みたい…』


うだうだと宿までの道を歩いて行く


そういえば…嘉明も夜に待ってるって言ってたな


まだ少し時間があるし…宿に一度帰ってひと休みしよう


私は一刻も早く、疲れた自分の体と心を癒してあげたかった


ーーーーー


ーーー





寝ぼけ眼をパチパチとする


『くぁ………、ん……そろそろ時間かな』


宿に帰ってきた後、お風呂に入って温まった私はそのまま寝台で寝転んでいた


窓を見るともう外も暗い


『嘉明が待ってるから行かなきゃ…』


朝別れた時のことを考えるとちょっとだけ、億劫になる気持ちはあるけど


私が来ないままずっと待たれていたら流石に申し訳ないし…


身支度をパパッと整えて宿を出る


相変わらず賑やかな璃月港の夜


季節柄、霄灯の灯りがほんのりと建物を照らしていて幻想的だ


嘉明と朝に別れた場所へとやってきたが


『嘉明はまだか……』


少し待ってみることにしよう…


その間特にやることもないから人の往来を見つめる


ぼんやりとただ景色を見ていた私の肩を誰かの手が触れた


??「Aさん?やっぱりAさんですね!こんなところで会えるなんて!」


その声にバッと振り向いて声の主を確かめる


嫌な予感しかしなかったけど、ドンピシャだ


得意先の息子「ひとりですか?やはり僕と一緒に夕食でもどうです?」


めちゃくちゃしつこくて断るのに苦労した得意先の息子が何故ここに…!


会いたくなさすぎる人物に再び会ってしまったことによって私は何も言えずに硬直


得意先の息子「こんなところでは何ですし、ほら移動しましょう!」


『え、ちょっ……と……待っ……て!?』


男の強引さに腹が立って手を出してやりたいが得意先の息子なのでそう簡単に手が出せずこの時のわたしはかなり困り果てていた

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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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