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二十四 ページ25

Aside


はあ〜、やってしまった…!


嘉明と別れた後、私は即座にそう思った


あの妙なテンションと振る舞いに気づかれてなければいいけど…


別れ間際嘉明の様子もいつもと違ったしもしかしたら気づかれてたかも


みっともない…


嘉明とあの二人だけが共有した楽しい時間の話を聞いて嫉妬するなんて


子供か…!!


数年会ってなかった幼馴染にはたくさんの出会いがあったに違いない


そんなことは分かっているつもりだ


なのに何故自分はこんなにも嫉妬という感情に振り回されているのだろうか?


こんな感情を感じるのは久々でどう処理していいのかが分からない


『とにかく、今は父からの依頼をこなすぞ!』


お得意様のお宅に訪問して日頃の感謝と挨拶を伝える


璃月港の地図を広げて思案する


さて、どこから足を運ぼうかーーーーー


ーーーーー


ーーー





窓から見る外の景色はいつもと変わらず


濃い霧に包まれた翹英荘


この日は私の心も、霧のようにもやがかかっていた


母「具合が悪い……訳じゃなさそうね?もしかして、嘉明が会いに来ないから?」


『〜っちがうよ!』


母に自分が憂いてる理由を一瞬で当てられてつい強く言い返してしまう


自分でも分かっている


一人は寂しくないなんて口では言いながらも嘉明が会いに来ない日は少し寂しいって思ってること


布団の上は退屈で仕方なくて


唯一の趣味だった占いを繰り返し繰り返し一人でやっていた


誰に習ったわけでもなく


おばちゃん達がくれた道具で遊んでいただけ


それから次第に興味を持って独学はしたけれど


『今日は来るかな……』


それが私の占いの原点だった


【来る】が出るまでやり続ける


他にやることがないから


ただひたすらにそれだけを繰り返して…


嘉明「よ、A!今日も占いやってんのか?」


『別に、嘉明には関係ないでしょ』


嬉しいって感情がだだ漏れにならないように


私はぷいっと嘉明から顔を逸らした


寂しいこと言うなよ〜!と窓から野次を飛ばしてくる嘉明


やっぱり今日も来てくれた


私は嘉明に見えないように、後ろ向きのままこっそり笑っていた

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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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