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十四 ページ15

Aside


ちょっとよそよそしくなってしまったかもしれない


嘉明に気づかれてないといいけど…


嘉明「ほらウェンツァイ、もう出発するぞ」


嘉明のこの様子だとあちら様は何も気にしていないようですし


私だけ動揺させられているんだとしたらそれはそれでなんだか悔しい気もするけど


ウェンツァイの激しいじゃれつきの後、わたしは自分の体を支えきれなくて後ろに傾いた


倒れると思った瞬間には視界がまた変わって


腕を引っ張られたと思って気づいたら私は嘉明の懐の中にいたのだ


どうやら嘉明は私が地面に落ちないように庇ってくれたらしい


流石、話題で人気の鏢師…っていや違うそうじゃなくて!!


私のことを庇ってくれたのはありがたい


ありがたいのだけれど


今まで同年代の、ましてや男の人に触れられたこともない私があの格好になって動揺しないわけがない


あんな、抱きしめられるみたいな…


いやいやいや忘れろ忘れろ忘れろ私〜っ!!


こんなんじゃこの先嘉明の顔をまともに見ることが出来なくなってしまう!


嘉明「よし、Aも大丈夫か?出発するぞ」


『うん、行こっか』


頭の中は大混雑状態の中、嘉明にいきなり話しかけられるも咄嗟に平静を装うのは私の特技とでも言おう


……とにかく、気持ちを落ち着けろ


煩悩を振り払うんだA……!!!


年下の男の子の腕が意外にしっかり筋肉が付いてるだとか


胸板が厚かったとか


私の知らない田舎くさくない香がふわりと香ったとか


『〜〜っ!!』


ポンポンと頭に浮かぶ余計な情報を排除するかのように私は自分の頬を両手で思い切り叩く


嘉明「だ、大丈夫か?」


大丈夫じゃないやい…!と言ってやりたいところだがその余裕は今の私にはない


ああ、頬が痛い…


嘉明「???」


私のことを不思議そうに見つめてくる無垢な瞳は昔から何一つ変わらないはずなのに…


…ん?待てよ。嘉明があの至近距離で全く動揺しないのは


ここ数年外で過ごしている間に女慣れしている。なんて事もあり得るのでは…


思わぬ可能性に自分の思考が行き着いてしまい


私は隣の嘉明をギョッとした視線で見つめてしまうのだった

十五→←十三



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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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