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十一 ページ12

Aside


嘉明「よし、これで全部か?」


荷物をひょいと背負ってついでにお得意様へのお土産も持ってくれる嘉明


流石鏢師、本業だもんね。毎日鍛えてるのかな


それに比べて私は…と自分の一日を思い出してフッと鼻で笑う


も少し運動するべきかな


いや、毎日段々畑を登っているだけで私には十分だ


嘉明「準備は出来たか?出発するぞ!」


『あ、うん…!』


出発進行〜!と元気よく一歩を踏み出す嘉明の後をついて行く


この背中に任せておけば万事上手くいく


わざわざ道中を占わなくてもわかることだ


数年ぶりに出る翹英荘


『霧が濃い……』


周りの景色は私にとって全て新鮮だった


嘉明「ん?いつもそうだろ?翹英荘だって毎日濃霧に覆われてるよな」


この霧の中でもずんずんと迷わず進んでいく嘉明


やっぱり嘉明がいなかったら私、もうすでに迷っていること間違いなし


『私が翹英荘から出たの、それこそ嘉明が出て行った時以来だから…………ん?』


私の言葉にピタリと足を止めて振り向く嘉明


どうやら驚いている様子


嘉明「え?!そうなのか?!

そういえばAは体が弱かったよな……今更だけどオレと璃月港まで行くの、平気?」


なんだ、ちゃんと私のこと覚えててくれた


心配そうに眉尻を下げる嘉明の顔を見てくすっと笑う


さっきまで驚いていたのにほんと、表情も動きも忙しい男だ


『今はすっかり元気でさ、家の茶畑で茶摘みだったり一通りの作業は手伝えるんだよ

まぁ、長距離移動は久々だからもし私が倒れたら介抱してね〜』


冗談めいた口調で言ったつもりなのに嘉明は私の肩をガシッと両手で掴んだ


嘉明「わかった、具合が悪くなったら遠慮するな。すぐオレに教えてくれよな?」


ううん、なんだか数刻前の両親がさながら目の前にいるかのよう…


『わかりました鏢師さん』


なんだよその呼び方、と嘉明が笑う


楽しいな。素直にそう思った


嘉明といると笑いが絶えないのは昔からそう


この調子なら璃月港まであっという間だ


出発前に重たかった私の足取りは些か軽いものになっていた

十二→←十



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おりんぽす(プロフ) - るみさん» 率直なご感想ありがとうございます!とても嬉しいです☺️更新のモチベにつながります˚✧₊⁎ (2月26日 20時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 好きです(コメント失礼します)大事なことなのでもう一度言います(?)好きです!!! (2月26日 1時) (レス) @page38 id: 270f4769cf (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - 星空ブリキさん» 以前も万葉くんの小説にコメントくださいましたよね…?!変わらず応援してくださって本当に嬉しいし励みになりますありがとうございます😭!嘉明くん推しなんですね!彼の魅力を引き出せるよう頑張ります! (2月15日 10時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - おりんぽすさんの作品をいつも楽しく拝見してます! まさか推しの小説を書いている……………!!? めっちゃ嬉しいです! (2月14日 16時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2024年2月12日 21時

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