story.34 ページ37
Aside
警察隊が調べ終えた後、誰もいない控室まで来てリネはわたしを静かに椅子に降ろした
リネ「どうしたの？どっか痛い？それとも…ぼ、僕のせい？」
泣きじゃくるわたしにハンカチを差し出しながらあたふたとするリネ
涙が邪魔をして言葉が出てこないわたしは首を横にだけ振る
リネ「具合も悪くないし僕のせいでもないってこと…？
どうしよう…分からないけど泣き止んでA」
リネの方が大変なのに
わたしのこと構ってる時間なんてないはずなのに
申し訳なさすぎて
わたしは旅人と違ってリネの足枷にしかなってない気がした
『ご、ごめ………っ…なさ……い』
呼吸が乱れて上手く話せないでいるとリネがわたしの背中にぽんぽんと触れる
その一定のリズムとリネの温かな手の体温を感じて徐々に落ち着いてくる
自分を嗜めるように深く息を吸って、ゆっくりと吐く
リネ「どう？少し落ち着いた…？」
『……ん』
こくりと頷くとリネは良かった、と言って微笑んだ
つくづく、お兄ちゃん気質のリネに無意識に甘えてしまっている
彼が大変な時にまで
助けてもらってばかりでわたしは何も返せてないのに
だから、ほんの少しでも力になれたら…
『シエル………』
わたしはポツリとその名を口にする
リネ「え…？」
『シエルって言うの、わたしの双子の姉…
連続少女失踪事件の、………被害者、だよ』
彼がわたしの話をどう捉えるのか
気になったけど…彼の目を真っ直ぐ見れるような気持ちではなかったから
わたしは俯いていた
リネ「そんな………」
いつもお喋りなリネも言葉が見つからないようだった
『だから、わたしもずっと探してた
犯人への糸口……首謀者はリネじゃないって
わたしは思ってるの
そんな簡単なことじゃない、本当の犯人は…リネに罪をなすり付けようとしてこの舞台を利用したんじゃないかな…』
気がつけば、頭が冴え切っていて
いつものわたしよりもやけに饒舌なことだ
もっと素直になろう
自分に優しく手を差し伸べてくれた人たちを疑うなんてしない
わたしは心のどこか奥底で
リネとリネットを警戒していた
いや、2人だけじゃない
わたしは周りの人間全てを信用してはいなかった
唯一無二の存在を失ってから
自ら壁を作ったのはわたしなのだから
その壁を壊すのも
自分しかいない
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おりんぽす(プロフ) - 彁さん» すいません…！私には心に決めた推しが……って、リネくんに対して、ですよね？！笑笑 リネくん色んな魅力を持っていてこの先の活躍も期待ですよね˚✧₊⁎コメントありがとうございます🥺！ (9月10日 1時) (
レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
彁(プロフ) - 最近リネくんの沼の奥底まで沈んだ人です！！好きです！！結婚しませんか！(？？？) (9月8日 23時) (レス) @page38 id: f1391e419a (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - わわわわわさん» 本当ですね…？今さっき気づきました…！コメントありがとうございます😭！ (9月3日 12時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ヘモグロビンさん» 生き甲斐なんて最強の褒め言葉ですね…？！めちゃくちゃ嬉しいです！リネくん、きっとまだたくさんの魅力を隠し持ってると思うので情報をアプデしつつ楽しめるように書いていきたいと思います˚✧₊⁎コメントありがとうございます♡！ (9月3日 12時) (レス) id: f4e7ffa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ(プロフ) - あの、コーウェンじゃなくてコーウェルです､､､！ (9月3日 11時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2023年8月23日 10時
