忙しないハイエナ ページ26
ーレオナsideー
レオナ「………………………」
ラギー「レオナさーん、ワイシャツここに入れときますから
あ、まーたアクセサリーこんな所に出しっぱなしにして…少しは用心して欲しいッス…」
レオナ「………………………」
ラギー「洗濯物終わったから次はっと、、うわ、こここの前掃除したばかりなのに何でまた埃溜まってんだか…あ、そういえばレオナさんお昼まだでしたよね？
よかったら俺…」
レオナ「ラギー」
ぺちゃくちゃと喋るラギーの言葉を遮る
ラギー「？、なんスか？」
…本人は気づいてないのかきょとんとこちらを見つめてくる
勘弁してくれ
レオナ「お前、変だろ」
ラギー「はぁ…？？？？？？」
何言ってるんだコイツと言いたげな視線で見てくるもんだから流石に少しイラッとくる
レオナ「ほんとに気付いてねぇのかよ……お前、ワイシャツのボタンがちぐはぐだぞ、ちなみにブレザーもな」
うわっ、ほんとだ！！と心底驚いてボタンをかけ直すラギー
コイツはここ数日こんな感じだ
見た目や言動とは裏腹に几帳面なラギーがボタンを掛け違えたり、俺の洗濯物と自分の洗濯物を間違えたりとやらかし放題
そして異様にあたふたと俺の身の回りの世話をするのだ
原因は粗方予想出来るが…
…探ってみるか
レオナ「おいラギー、お前Aと逢引してたんだってな」
するとラギーの首が一気にこっちを向き目は驚くほど見開かれていた
ラギー「なんで？！レオナさんが知っ………いや、まぁそうッスよねぇ………(Aちゃんのお兄様だし…情報は流れるか)」
ラギーの耳が徐々に下を向く
しょんぼり、と言う言葉がとても似合う
レオナ「悪ぃがな、Aの聞き役だからな俺は」
なんて、ほぼ聞いてるだけだが
ラギー「Aちゃん、何か言ってたッスか？」
チラッと横目で俺の様子を伺っているラギー
そんな顔したって俺には通用しねぇぞ
と、いうよりも
レオナ「別に何も、あいつが俺に話すのは出来事だけだからな
お前の期待しているような答えはねぇよ
それとも何だ？ここ数日お前の態度がおかしいのは
Aに誑かされでもしたのか？」
ニヤッと意地の悪い笑みを浮かべる
ラギー「なっ、Aちゃんがそんなことするわけないでしょう！？」
意外だ、ここで強く反論してくるとは
この流れは…あれか
我が妹ながらやるじゃねぇか、と思ったのだった
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おりんぽす(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございます。ひっそりと書き始めたものだったので応援のお言葉を頂けるとは思わず、とても励みになりました。ゆっくりペースですが更新頑張っていきたいと思います。 (2020年9月22日 18時) (
レス) id: 8fe1ab7092 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 今日一気読みしちゃいました！めっちゃ楽しく読んでます！続きも楽しみなのでこれからも応援してます！ (2020年9月21日 22時) (レス) id: 4853e54ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2020年5月30日 0時
