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耳の生えたドーナツ ページ14

ーレオナsideー

ラギー「あれ?まだAちゃんとユウくん戻ってきてないッスか?」


ドーナツを貪りながらラギーが辺りを見渡す


あいつら2人が部屋を出てかれこれ20分ほど


チェカは探してくる!と俺の腹から降りて走り去っていきジャックは寮へと戻った


目の前のハイエナはずっとドーナツにご執心だ


…あいつ、どんだけ持って来たんだよ…ラギーを砂糖漬けにでもする気か?


レオナ「さぁな、そのうち戻ってくるだろ…

テメーは後で草食動物に詫びの一つでも入れとくべきだな」


そう言ってハッ、と軽く鼻を鳴らすと


ラギー「………? 何で俺が?」


何言ってるんですかレオナさん、と言いたげに純粋にこっちを見てくる


……? まさか


レオナ「お前…、気づいてなかったのか?」


いやいや、待て


お前、あいつに何回ドーナツもらってんだ?


態度で気づくだろ普通


と突っ込んでやりたくなったがやめた


ラギー「?」


目の前のアホ面を見てたらいじめてやりたくなった


レオナ「ま、そう遠くないうちにわかるだろうよ」


ラギー「えーーーー!!!!レオナさん意地悪ッスねぇ! そこまで言われたら気になるじゃないッスか」


双子といっても俺は一応Aの兄貴だし


助け舟でも出してやるか


レオナ「それ」


指でラギーの食べてるドーナツを指差す


ラギー「ん? これ、、、ッスか?」


レオナ「Aは店で買ったって言ってるが、、
NRC(ここ)に来る日は朝っぱらから城の厨房で菓子作りしてる」


ラギー「……………へ?」


レオナ「お前に渡すやつだけ箱も菓子自体にも妙な小細工がしてあるしな

ドーナツに耳なんか生やしやがって、ハイエナだかなんだか知らねぇが」


ラギーの持っている食べかけの、耳の生えたドーナツ(それ)を見て思わずフッと笑みがこぼれる


レオナ「ま、その意味をせいぜい頑張って考えるこったな」


無駄に気が回るくせに色恋沙汰には鈍感なんていうラギーの意外な一面をみて俺は心底楽しんでいるみたいだ


ラギー「え、ちょ!レオナさん!」


まだ何か聞きたげなラギーを置いて俺は保健室を後にした

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おりんぽす(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございます。ひっそりと書き始めたものだったので応援のお言葉を頂けるとは思わず、とても励みになりました。ゆっくりペースですが更新頑張っていきたいと思います。 (2020年9月22日 18時) (レス) id: 8fe1ab7092 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 今日一気読みしちゃいました!めっちゃ楽しく読んでます!続きも楽しみなのでこれからも応援してます! (2020年9月21日 22時) (レス) id: 4853e54ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりんぽす | 作成日時:2020年5月30日 0時

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