32，過去編 ページ35
貴方side
私は、実は言うと双子だったのだ。
天野さんは、私の双子の姉。
姉さんは、最初の頃はとても優しくて妹想いの良いお姉さんでよく一緒に遊んだ。
でも、私達の親は姉さんをあまり好いていなかった。
理由は私も知らないけれど、姉さんはいつも両親に罵倒され暴力を振るわれ……でも、私はそんな事をされているとは知らなかったんだ。
だって、姉さんは切なそうに笑って"私は大丈夫"って言うものだから気になったけれど、私が特に深追いはしなかったから。
………でも、ちゃんと話を聞いてあげたら良かったと後悔することになる。
ある日、我慢出来なくなった姉さんが家を家族に黙って出ていってしまった。
勿論、妹である私にも黙って。
両親は精々したとでも言うような顔をしていたけれど、私は悲しくて寂しくて悔しくてたまらなかった。
姉さんの話を聞いてあげたら良かったなどそんな後悔の波が押し寄せてきた。
…私は本当に駄目な妹だな。愛する姉を自分の過ちで失ってしまったなんて。
そんな事を考えながら姉さんの部屋に行くと、あるものがなくなっているのに気がついた。
そう、それは私が姉さんに初めてプレゼントしたこけしだ。
あのこけしは姉さんがとても大切にしていてくれていた物だった。
どうしてなくなってしまったのかは分からなかった。理由を考えていると、両親が私を呼んだ。
私が両親のもとへ行くと、悲しそうだけど裏がありそうな表情で"さようなら"と言った。
どういうことかと首をかしげていると、お父さんが私を担いで外へ捨てた。
何故捨てたのかは分からないけれど、解放感が凄くした。
私は家から離れるために何も考えずにひたすら走っていると、ある女の人と男の人に声をかけられた。
その人達は、両親と違って本当に優しそうな雰囲気だった。
私が親に捨てられた事を知ると、その人達は優しい微笑みを浮かべて私を家族として迎え入れてくれた。
その人達は今の私の両親だ。
その日から何故か姉さんの事や過去の事を忘れてしまっていた。
この日は土砂降りで姉さんの気持ちを表しているようだった。
---
謎すぎる文章
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハピカ - 愛夏さん» ありがとうございます♪ (2020年8月8日 18時) (
レス) id: df379dee82 (このIDを非表示/違反報告)
愛夏 - とても面白いです！これからも頑張って！ (2020年7月27日 14時) (レス) id: 066f3ee0db (このIDを非表示/違反報告)
ハピカ - ☆カペラ★さん» ありがとうカペラちゃん！！！ (2020年6月14日 11時) (レス) id: df379dee82 (このIDを非表示/違反報告)
ハピカ - こゆりんごさん» あら、同じ名字だったんですね？！か、神なんかじゃないですよぉ〜またまたぁ〜 (2020年6月14日 11時) (レス) id: df379dee82 (このIDを非表示/違反報告)
ハピカ - フルーツミルクさん» ありがとうございます♪次の作品も面白くします！ (2020年6月14日 11時) (レス) id: df379dee82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハピカ | 作成日時：2020年5月18日 17時
