お見合い相手がやって来た【忍たま】

【三十九】　敬語はとれない ページ39

『彗ちゃん、迷惑かけてごめんなさい』

尾浜君がいったん帰るとのことで別れた後、彗ちゃんに九十度に腰を折り謝った。
彗ちゃんは私を机の下に放り投げてくれただけでなくあの思い箪笥を持ち上げようとしてくれた。これは本当に助かった。


「なっ、･･････Aさんは、私を庇ってくれて･･････だから迷惑をかけたのはこっちの方ですよ」

手を胸元で左右に振って否定していた。


「だったら、お互い様ってことでどうですか？」
『頭いいですね･･････！お互い様ってことにしましょう！』

頭の良い彗ちゃんのおかげで心が軽くなった。

不思議ですね。
最初は軽いライバル心を抱いていたというのに今では完全に一人のお友達なんて。
お友達、というのは人生で二人目です。




「あ、･･････えっと。その、Aさん」
『？どうしたんですか？』

「わ、私のこと･･････呼び捨てでもいいですし、敬語は使わなくても大丈夫ですよ･･････！」


笑顔で照れながら控えめに嬉しそうに、
簡単に言えば期待に満ちた目でそう言ってくれた。

でも、

ごめんなさい。


『彗ちゃん･･････ありがとうございます。でも私つい癖で敬語が抜けなくてなかなか敬語なしでは話せないんです』
「えっ･･････」

遠回しに断ってしまった。
ごめんなさい、彗ちゃん。


「そ、そうですよねぇ！急にそんなこと言われても困りますよね！すみません･･････」

悲しそうな顔をしてしまった彗ちゃん。
此処で嫌な予感がする。
まさか、まさかここで友情は途絶えないですよね？

友達というのがよくわからないため慌ててしまう。



『その代わりとか言ってはなんですが、彗ちゃんは私に対して敬語はなくていいんですよ』
「･･････いいえ、同じが良いです」

ゆっくり微笑んだ。



―――――――


もし、なんですが新作作るとしたらどんな話がいいと思いますか？
遠慮なくコメント欄に書いていただきたいです･･････！

もう凄く気軽に書いてやってください！
皆さんの意見をお聞かせください！！！

永遠に待ってます(

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